ムリキの年賀 2014
新年 明けまして どうなっちゃうんでしょう
―――安倍の好きにさせるもんかね!
(サーバント・ムリキ)2014年 元旦
「サーヴァントさん、去年はどんな年だったの?」
―――2013年かい?! 個人的にはある意味で充実した結構忙しい年だったけれど、とりわけ、夏以降は、本当に気分の悪い日々が続いたよね。
「散歩の時もブツブツ言っていたけれど、やっぱりアベッチとか言う人が良くないの?」
―――そうだねえ。アベッチだけではないけれど、アベッチが好き勝手にやれるこの日本の状況に苛立っているのかもね。根っ子のところには、やはり、新自由主義的な経済が押し進める日本社会の〈格差〉の拡大・〈分断化〉=〈劣化〉の進行があるのだと思う。そして、それらに照応する、偽装された「競争原理」や「管理主義」イデオロギーの跳梁、さらに、戦前の「大日本帝国憲法」下の政治と侵略戦争に対する反省に基づくところの「日本国憲法」体制=〈戦後政治〉が、ああした戦後保守政治の第3世代によって「総決算」されようとしている現状を前にすると、ほとんど絶望的な気分にすらなってくるよね。
「僕も暗い気分になってしまったよ。」
―――わかったかい。でも、頭にはくるけれど、あきらめずに、監視を続けることが大切なんだろうね。
なるほど、しっかり見ないとね!
「年末にもずいぶんプンプン怒ってたよね。」
―――秘密保護法後の目くらまし的な「反省」や、札束による「辺野古埋め立て承認」への動き、全く反一般ピープル的な歴史認識に基づく安倍の「靖国神社参拝」、そして、一般ピープルの負担による株価上昇に沸くお友達の巣窟=「大納会」への出席ですからねえ。これも後で詳しく書きたいのだけれど、よくもあんな〈アホ〉な言訳や理由付けが垂れ流され、受け入れられているものです。それがショックなんだよね。害悪を及ぼさないようなら笑い飛ばしてしまうような水準なんだけれど、日本の政治の〈恥部〉そのものを表出していると言って良いでしょう。
うーん?新聞でも読んで、ちょいと勉強しないとね!
―――「御用」新聞じゃだめだよ。ところで、暮れから正月にかけて、NHK-BSで「オリバー・ストーンが語るアメリカ史(1)〜(10)」という番組の再放送をやっていたよね。
「今日も奥さんんと一緒に録画を観ていたよね。そんなに面白いの?」
―――そうだね。内容的には、歴史的な専門書によって知られていたことだと言えるけれど、あそこまで、平易に、率直に、そして、面白く表現できているのは感動ものだよね。ハワード・ジンの『民衆のアメリカ史』や『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史』もすごいけれど、『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』をもとにしたこのシリーズは、オバマ批判をも射程に入れたまさしく必見の番組と言えるだろうね。今、THE UNTOLD HISTORY OF THE UNITED STATESの14章(Obama:Managing a Wounded Empire)も読み始めたけれど、アメリカの"common people"の自立性と力はやはり賞賛すべきだと思う。ところで、このシリーズの最後に放映された『オリバー・ストーンと語る”原爆×戦争×アメリカ”』の最後尾で、ストーンは、「藤原帰一さんに伺いたいのですが、日本人も1930年代から40年代にかけてアジア諸国でしたことを知らないのではないですか?」と質問しています。これに対して、藤原帰一は、目前の改憲策動の中で有する「歴史認識」の重要性を前に、「専門家」としてすら真っ当に答えないのです。我々日本の一般ピープルは、こうした日本「知識人」の現状についても深く認識すべきなのだと思います。実は、こうした視点を欠いては、それこそ、このオリバー・ストーンの作品ですら、単なる反米意識と権力政治観の追認という結果にすらなりうるのですから。サロさん!でも、日本の一般ピープルは、諦めさえしなければ、必ずや、ことの本質を見抜いていくと思うんだ。
そうだね!また、ルンルン散歩に行こうね!
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