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桜満開・九州6県4日間(4)〜別府から福岡へ

 故郷の景観を守るため(?)
        野焼きに血を沸かす人々の心を感じた



これが別府タワー
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   ※夢覚めやらぬ午前5時50分、月が残るなか、宿を出る。目的地はまず別府温泉中心地。これは「奥さん」のリクエストで、別府の古い温泉街を見たいというのだ。それにしても、街のあちこちに吹き出ている湯けむりはこの温泉地の「豊かさ」を印象付ける。そして、この別府タワーはその象徴だろう。板前さんが動き出す姿を見ながら、一泊数万円の宿の前で写真を撮って、そこに泊まったような気分になった人もいたようだ(笑)。


ゆふいん狭霧台
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   ※昨日も、この「ゆふいん狭霧台」を通過していた。しかし、もう一度ここに来ることが「姉貴」のリクエストであった。確かに、「姉貴」の予想通り、素晴らしい展望だ。


霞立つ狭霧台からの遠望
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   ※そこには、狭霧台という名にまことにふさわしい、春霞の風景が我々を待っていた。この美しい景色を静かに楽しむことができただけで、早起きした甲斐があったというものだ。


由布岳が近い
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   ※狭霧台の右手には、二つの耳(西峰と東峰)を持つ、ある意味で可愛らしい、由布岳(1583m)が間近に望まれる。別府に向かう途中に登山口があったが、阿蘇山や九重山そして別府湾や瀬戸内海など、360度の大展望が楽しめるという。時間的余裕があれば是非登ってみたいところだった。


♪別府の湯〜♪
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   ※「朝の散歩」から帰った我々は、朝食前にこの旅最後の温泉に浸かる。私が入ったのはこの露天風呂。小学校の修学旅行で登別温泉に入り、その強烈な臭いと刺激にびっくりしたものだが、ここの泉質は、かすかな臭いとさっぱりした感触で大変気に入った。ただ、別府温泉には、8種類もの泉質があるということなので、ほかも回ってみたかった気もする。しかし、欲を言ったらキリがあるまい。


一生で一番豪華な朝食?!
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   ※私は、いわゆる食通ではないが、何しろ食べることが大好きなので、旅行の楽しみの大きな一つに食事がある。最近の朝食はバイキング形式が多くなっているが、やはり、人の手の多く入った繊細な料理には感心させられることが多い。そして、この宿の朝食はこれまでで一番満足のいくものだった。Happy!


鶴見岳と野焼きされた太平山を背に
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   ※宿を立つ直前、フロント近くにあった「山焼き」の写真を見ていた私たちに宿の主人が山焼きについて説明してくれた。実は、このご主人、地元の人で、実際に山焼きをやっているのだそうだ。この写真の黒い山もその跡だ。抑制しつつも山焼きについて語る彼の様子を見ていると、春になると〈血が騒ぎ〉、山を焼くことに〈心躍らせる〉彼の姿が想像できるように感じた。それがこの地域の人々の魂というものなのかもしれない。


別府湾を望む
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   ※宿を出て、高速に乗り、帰路、福岡に向かう。これは、「別府湾サービスエリア」からの眺望だ。私たちの3泊4日の九州旅行ももう直ぐ終わる。サロさんの面倒を見てくれている「兄貴」たちにささやかな土産を買い、あとはもう無事に飛行機に乗り込むだけだ思うと、少し、残念な気がしないでもなかった。


来てよかった!桜満開九州6県4日間!
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   ※忙しくもあったが、かけがえのない経験を得ることができたと、満足感が湧き上がってくる。太宰府、長崎、有明海、阿蘇、高千穂、そして、別府。「東」にルーツを持つのだろう私にとって、九州は、少し大げさだが、古〜い固有の歴史を持つ、異なる「文化」の地と感じられた。もちろん、それが故に興味深いわけだろう。そして、私の頭の中には、姫神の『千年の祈り』や『神々の詩』がこだましてきた。縄文と弥生、大陸や西洋の文化文明との接触。私たちに連なる人々の感覚が蘇ってくる。ああ、面白かった!

 


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桜満開・九州6県4日間(3)〜高千穂から阿蘇・別府

 九重連山の麓で、野焼きを見た!
  ―――阿蘇の牛乳と大分の牛のうまさは格別!


【3日目】宮崎・高千穂〜熊本・阿蘇〜大分・別府

宿―🚗―高千穂神社―🚗―高千穂峡(神橋⥨槍飛橋⥨真名井の滝⥨御橋)―🚗―天岩戸神社(⥨天安河原宮)―🚗(👀阿蘇山・九重連山・野焼き・やまなみハイウェイ)―別府の宿(♨️)
 
高千穂神社の巨木たち
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  ※昨夜、お神楽が行われた高千穂神社の境内には見事な杉の巨木が立ち並んでいる。宮崎県の巨樹百選に選ばれている「秩父杉」は、樹齢800年、幹周715cm、樹高55mにも及ぶ。右の写真にあるものなども、木を囲むのに大人20人近くが必要になるだろう。高千穂神社の古さをこうした樹木が示している。


国指定重要文化財の「本殿」
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  ※これは、安永7(1778)年に建て替えられたものという。また、第11代垂仁天皇の勅命により我が国で始めて伊勢神宮と高千穂宮が創建された際に用いられたという「鎮石(しずめいし)」もある。そして、以前このブログでも紹介した鹿島神宮の「要石」は、なんと、高千穂宮から送られた「鎮石」なのだそうだ。九州と関東が繋がっているのだ。


高千穂峡谷
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  ※五ヶ瀬川が形作る渓谷には、甌穴、槍飛橋、仙人の屏風岩、真名井の滝など見所も多い。ただ、真名井の滝にボートを浮かべることはどうなのだろうか?私には、せっかくの太古の雰囲気が台無しにされているように感じられたのだが。


自然の力と時間の流れを感じる!
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  ※この渓谷は、太古、阿蘇の噴火による溶岩流が五ヶ瀬川に沿って流れ出し急激に冷却されたためにつくられたという柱状節理が圧巻だ。それがさらなる堆積や褶曲などによって不可思議な形を作っている。いやはや、本当に、気の遠くなるような時間を感じる。


仰慕窟(ぎょうぼいわや)
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  ※天岩戸神社から徒歩で15分ほどの岩戸川沿いに、間口40m、奥行き30mの巨大な洞窟がある。そこは、天照皇大神が天岩戸へお籠りの際、八百万の神がいかにして御出まし頂くか会議された場所とされている。また、天岩戸神社西本宮近くの岩戸川の対岸には天照皇大神がお隠れになったとされる洞窟(天岩戸)があり、神官の案内でのみ参拝できるとのことだった。天岩戸そのものが御神体なのだそうだ。


天安河原(あまのやすかわら)宮で
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  ※この洞窟を見た昔の人々は、この洞窟が醸し出しだしていただろう神秘的雰囲気をどのように捉えたのだろうか。また、この天安河原宮の地面には一面に石が積み上げられている。これは死者を供養する仏教の習慣のようにも思われるし、また、山の登頂記念のケルンのように、参拝記念なのかもしれない。若い人たちも盛んに石を積んでいたので、少なくとも現在は特別な宗教的意味はないのだろうと思う。それにしても、人間の精神活動とは、実に興味深いものだ。
 

車窓の外に広がる阿蘇山麓
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  ※コンビニで買ったパンや寿司を食べながら、阿蘇山麓から九重連山を経由して、最後の宿泊地・別府へ向かう。別のルートも考えたが、私たちはやはり山岳の景観の方に惹かれるようだ。阿蘇山麓には広大な草原が続き、そのかなりの部分が黒く焼かれている様が本州の人間には奇異に感じられる。牛や馬の放牧のためでもあるのだろうが、とにかく、新緑の頃を想像するとその美しさが眼に浮かぶようだ。


阿蘇市一の宮町三野の展望台から根子岳・中岳方面
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  ※テレビで見た熊本地震の惨状はまだ記憶に新しいところだが、「火の国」熊本の象徴、阿蘇の巨大な山並みがこの日も迫力ある姿を見せていた。私は以前その噴火口と避難壕を見に行ったことがあったが、阿蘇のすごいところはそのカルデラと外輪山の規模だろう。火山の中に道路が走り人が住んでいるということだ。心せねばならない。



阿蘇の牛乳が超うまい
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  ※多言は無用なのであるが、実際、この美味しさは我が人生のなかで最高かもしれない。ただ、そこで売られていたソフトクリームを注文しなかったことに、あとの2人は驚いていた。う〜ム?!やっぱり、食べてくればよかった。


九重山麓で野焼きに遭遇!
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  ※「やまなみハイウエイ」を走っていると、まさしく、目の前に煙と炎が出現した。この雄大な阿蘇の光景を作っている野焼きの現場だ。それもこんなに間近に見られるとは!なんとラッキーな‼︎「奥さん」と「姉貴」は歓声を上げていた。後で聞いた話では、地元の資格を持った人たちが行っているのだそうで、肥料とか、害虫駆除とか、森林化を防ぐとか、色々な意味があるらしい。それにしても、枯れ草はパアッと燃え上がり、しかし、煙を出しながらも、短時間で鎮火に向かうようだ。森林火災とはメカニズムが違うのだろう。


大分の牛肉がうまい!
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  ※生きている間に別府温泉に来れるなんて思ってもみなかった。九州を横断する「やまなみハイウエイ」の景観を楽しみながら、今回の旅行の最後の宿泊地に到着した。別府の中心地ではなかったが、経営者夫妻の気の利いたこだわりが感じられる、私たちには十分贅沢な宿だった。夕食では、「姉貴」におごった地ビールが美味しく、また、地元産の霜降りの牛肉が最高に美味しかった。風呂も露天風呂、内風呂ともなかなかだったが、ひとつ失敗をしてしまった。内風呂の湯舟の中に小石が敷かれており、そこで石踏みをすると「クセになる」ほどだというので、我が身を顧みずトライしてしまったのだ。いうまでもなく、現在の私は膝に問題があった。結果はいうまでもない。しかし、この程度のことで、我々の行動を止めることなどできないのだ!

   
最終日に続く

   

爽やかなのは、大谷君と藤井君だけ?否、川内君もだな!―――腐臭漂うアベ政治の中で

      ・・・動くと膝が痛むので、
 「アベ退陣要求」のデモに、サロさんとブログで参加!



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いい話題は大谷昌平君と藤井聡太君ぐらいなんでしょ


  ―――そうだよなあ。あとは、アベ友と同じ穴の狢たちの悪あがき、そして、トランプの自己都合による戦争ときてるからなあ

  それにしても、大谷君はすごいよ。打ってよし!投げてよし!野球の理想的姿だね。それから、あの人の性格は本当に良さそうだよ。根っからの野球好きの、若き天才という感じで、無理もつっぱりも感じさせない自然流が魅力だよね

  ―――私も、YouTubeなんかで見ている限りでは、なんだかファンになってしまいそうだよ。その理由はといえば、やはり、大谷君にスポーツの「純粋性」を感じるからかもしれない。最近は、マラソンの1億円もそうだけれど、スポーツに妙にプロ意識とかナショナリズムとかが張り付いて、鼻に付くわけだ。もちろん、「お〜!頑張ってる!」とか「スゲー、よくやるよ!」とか思うこともあるが、アスリートたちが自分で「感動を与えたい」とか、「一番綺麗な色の」とか、「日の丸背負って、国民の期待」云々とか言うのを聞くと、途端に白けるわけだ。その点、彼のメジャーへの選択の道筋を見ても、プロ・アマチュアの違いを超えた、スポーツを愛する純粋性を感じたりするわけなんだよな。

  好不調もあるだろうけれど、つまらないことを考えずに、恵まれた才能をのびのびと発揮していってほしいよね

  ―――サロさんと同じように素直でわかりやすい性格のようだから、これからも楽しみに見ていきたいと思う。

  将棋の藤井君の人気もすごいよ。頭の構造がどうなっているのかは想像もつかないけれど、「奥さん」は藤井君が出てくる番組やニュースは必ず見てるよ

  ―――彼も半端なくすごいな。大谷君もそうだけれど、恵まれた才能を恵まれた環境の中で、無理なく伸ばしてきた人なんだろうな。そうした意味で「立身出世主義」とか「ハングリー精神」とかとは無縁だったんだろう。ただ、彼の将棋そのものへの姿勢や同僚棋士をはじめとする人々への対応を見ていると、やはり、彼のご両親や師匠も立派だったんだろうな。「あしたのジョー」や「巨人の星」の世代としては複雑な気持ちもするけれど、若い世代のあんな姿をみると、「これでいいんだよな!」と納得してしまうんだ。

  聡太君は僕が生まれた頃から将棋をやっているみたいだけれど、これからどんな棋士になるのか本当に楽しみだね。僕の「わんわん道」もこれからだけれどね。

  ―――期待したいね。それに比べて、政治の世界はとんでもないことになっている。才能に恵まれているとは決して思われない三代目が、「恵まれた」環境で不釣り合いな地位につき、大きな顔でのさばっているからなあ。それも、根性の曲がった稀代の虚言癖や侠気どころか弱いものいじめばかりの賭場の胴元みたいな輩ですからね。

  サーヴァントさん、このところ、暗かったよね。でも、いくら何でも、アベ政権はもう続かないんでしょう

  ―――そうだろうね。こんなバカバカしい見え透いたウソを許しているようじゃあ、日本の未来は真っ暗だからね。それにしても、フクダ次官のセクハラもそうだが、これで「記憶に無い」で済ますなんてことがあれば、日本には「正義」も「人権」も無いということになる。後継の世代は、ウソと居直りと無責任こそが日本人の処世術だと思ってしまうことだろう。日本は一体どんな国になるんだろう?まあ、どちらにしても、アベ政権は、アベだの、アソウだの、サガワだの、ヤナセだの、フクダだの、こういった連中で作られているということだ。
  
  でも、テレビでは、自民党の中でも動きが出てきてるみたいなことを言っているよ

  ―――自民党のお家事情についてはわからないが、問題は二つあると思う。一つは、アベ政権のこうした体質が、小選挙区制や内閣人事局の創設などを媒介とした、いわば、制度的な問題から生まれたものかということ、二つ目は、少なくとも、見え透いたアベ友の虚言・隠蔽・改竄を自公はこれまで黙認・協力してきたわけで、タガを締めなおすことはもちろん必要だろうけれど、それ以上に、タル自体が腐っているのではないかということだね。大体、永田町や霞が関がアベやサガワやヤナセやフクダが実際何をやっているかを知らないはずはなく、結局、彼らは、そうした政官界の現状を自ら浄化する能力を持たない「同じ穴の狢」に過ぎなかったのではないかということだ。政権党の旨みやアベ以後のポストのためかどうかは知らないが、少なくとも「道義的責任」云々で終わらせてしまうような姿勢では、問題の根本的な解決には決してならないだろう。もしそんなことはないというのなら、それを示すのは、今しかないでしょう。

  僕の「わんわん道」からすれば、ウソつきや怪しいのはすぐわかるんだけれど、人間は簡単に騙される人が多いんだね。どうしてなんだろう?

  ―――自民党の西田議員の言葉を借りれば「バカ」なんだろうけれど、サロさんと同じように、人間にも「学習能力」があるから、いつまでもこのままではいないでしょう。それにしても、パワハラの元祖のようなアソウには、読んでなくてもハンコを押した者は責任を取ると口先だけで宣ったり、ふざけたフクダなんかを口先をとんがらせて庇っていないで、さっさと責任をとって辞めてもらいたいものだ。

  ところで、サーヴァントさんもファンみたいだけれど、川内優輝さんがボストン・マラソンで優勝したね 

  ―――大谷君と藤井君だけじゃなくて、うれしいよねえ!ロクなことにはならないだろうアベのアメリカ行きの前だったので、精神的には、救われた感じだな。まあ、外交・国際問題についても、また、近いうちに、話し合おうじゃないか。

  膝と右腕の調子も早く良くなるといいね 

桜満開・九州6県4日間(2)〜長崎から熊本・高千穂

  「姉貴」の大浦天主堂・出島・高千穂神楽!
        いい写真はもっとあるのだけれど・・・



   ※旅行には各人それぞれの思いがあるものだ。この旅行の立案者である「姉貴」にとっては、この長崎から高千穂への道程がメインのルートであったようだ。知り合いからは「浮き世離れしている」との評価が確定している「仙人」志向の「姉貴」なのであるが、旅行での様子を改めて見ていると、確かに「変」かもしれない。しかし、そこが面白いところなんですよね。


         【2日目】長崎〜高千穂

宿(⥨大浦天主堂)…出島和蘭商館跡―🚋―平和公園…浦上天主堂―🚋―JR長崎駅―🚆特急かもめ―JR諫早駅―🚞島原鉄道(👀雲仙普賢岳)―島原外港―🚢九商フェリー(有明海)―熊本港―🚍シャトルバス―熊本駅―🚗レンタカー(👀阿蘇山麓)―高千穂の宿―🚗―高千穂神楽(高千穂神社)―🚗―高千穂温泉(♨️)―🚗―宿

薄明の大浦天主堂
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   ※「奥さん」はまだぐっすり眠っている。そんな春眠覚めやらぬ夜明け前、「姉貴」が行動を起こす。私も、膝に不安があったが、行動を共にする。出島南西端からレザノフが上陸した梅香崎ロシア仮館跡、そして、月明かりのオランダ坂を登り、現存する日本で最古のキリスト教会、大浦天主堂に着く。すぐ横に、文明堂総本店があって、なぜか納得してしまった。その後、グラバー園の入り口から孔子廟、そして、みさき道を下り、唐人屋敷跡や「中華街」を経由して宿に帰る。「奥さん」はもう朝食をとっていた。Mさんも朝の散歩が好きだが、これはもう「朝の散歩」とはとても言える代物ではなかった(笑)。


出島の表門橋―オランダ商館跡に入る
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   ※「姉貴」は近世日本に興味があるので来たかったのだろう。おかげで、以前長崎に来た時には「ミニ出島」しかなかったわけだが、2000年に復元されたこの施設を見るチャンスを得ることができた。建物や展示物は大変充実しており、また、ボランティアのガイドさんもいるので―――「姉貴」に話しかけてきてくれた―――、もう一度ゆっくり資料を見学したり、話を聞きたいと思ったほどだ。「ここは日本の中の異国だった」というキャッチフレーズがあったが、もし私が高校生だったならば、間違いなく外国に留学したくなったに違いない。私の好奇心と冒険心を十分刺激する内容だった。


展示物は本当に興味深い
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   ※私は、まず、帆船を見て心が躍ってしまった。また、エレキテルの実験装置やこの写真にも見える顕微鏡や補聴器そして種痘の牛の化石―――テレビでも見たことがある―――など、興味深い資料がたくさん展示されていた。とりわけ、出島跡から発掘された遺物は非常に生々しく感じられた。西洋文明と接触した当時の日本人がどのように感じたのか。幕末の蘭学者たちの好奇心の有様も想像できる気がした。そして、時代劇によく出てくる悪徳長崎奉行や抜け荷の話など、これからは以前よりもずっと面白く見られそうだ。


平和公園・平和祈念像前で
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   ※福島出身で原発大反対の「奥さん」には、平和公園と浦上天主堂を!資料館は時間の都合上割愛したが、「姉貴」のためには残念なことだったと思う。しかし、若い人には次の機会がある。平和祈念像の前では、外国人がそのポーズを真似て記念写真を撮っている姿を多く見ることができた。「右手は原爆を示し左は平和を 顔は戦争犠牲者の冥福を祈る」―――彼らのポーズは、国籍・民族を超えた、平和への祈りを伝えているように私には思われた。改めて犠牲者へ哀悼の意を表し、後継世代の平和な生活を祈った。


頭部を欠いた石像ー浦上天主堂で
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   ※原爆によって、浦上カトリック信徒12000人のうち約8500人が命を奪われたと言う。浦上天主堂は現在美しく再建されているが、この写真のように破壊された像も残されている。また、聖堂入り口には「悲しみの聖母」像が、そして、聖堂内には、瓦礫の中から奇跡的に発見されたという「被爆マリア」像がある。私はカトリック信徒ではないが、敬虔なキリスト教信者を含め、多数の人々を無差別に殺害した戦争指導者に対して、改めて怒りを感じざるを得なかった。


有明海           雲仙普賢岳
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   ※この旅行の移動で最も旅らしい雰囲気を味わえたのは、諫早駅から乗ったローカル線・島原鉄道と有明海を熊本側に渡った九商フェリーということになるだろう。島原鉄道では、地図を見ながら、諫早湾から島原湾へと移り変わっていく景色をのんびりと眺め、とりとめのない話をして過ごした。島原港からの雲仙普賢岳は想像以上に近かった。あの大噴火の時に、地元の人はさぞ恐ろしかったことだろう。それにしても、有明海とはこのような海だったのか。向こう岸がよく見えなかったので予想より広く感じたが、昔の人にとっては、もちろん立派な海だったに違いない。


かもめと遊ぶ
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   ※フェリーの上では、カモメたちと遊んだ。「姉貴」達が小さかった頃、松島の遊覧船でカモメたちに餌をやった記憶がある。しかし、有明海のカモメたちのスキルは、それを大きく超えているようだ。餌として「かっぱえびせん」が売られているのだが、有明海のカモメたちは投げたものを器用に受け止めるだけではなく、指先でつまんでいるえびせんを、船と等速飛行しながらタイミング良く、くわえて持っていくのだ!あと、面白かったのは、動画にも残っているが、「姉貴」が、自分〜カモメ〜自分〜自分〜〜カモメと、自分の方がたくさん食べていたらしいことだ(W)。


熊本駅前のおてもやん
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   ※熊本地震から2年が経過している。熊本城は復旧工事中で立ち寄らなかったが、通過する一般旅行者には被害の様子はあまり気づくことはできなかった。さて、私はゆるキャラの中では「くまモン」が好きなのだが、駅前には「おてもやん」の像もあった。そして、気がついたのは私が「おてもやん」をちゃんと歌えることだった。どこで覚えたのだろう。不思議に思う。熊本駅からはレンタカーを借りた。運転は主に「姉貴」が担当する。それにしても、助手席で目を瞑ることできる今に感動する。世代交代の時なのだ。


地震による崩壊跡なのか
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   ※阿蘇山麓の一般道を走っていくと、道路のそこかしこに震災の影響が感じられるようになる。この地形も地震による崩壊なのかもしれない。崖崩れや土石流、大規模地震に大津波、自然災害のエネルギーの巨大さは想像を超える。そんな中、付随して起こる人災の面をどれだけ減らせるのか。埼玉に住む私たちにも問われている。


高千穂の夜神楽(岩戸神楽)
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   ※「姉貴」は『古事記』にも興味があるようで、いろいろな文献を読んでいる。そして、この宮崎県・高千穂も「天岩戸」神話で有名な地というわけだ。確かに奥深く、まさしく、それらしい雰囲気にあふれている。高千穂では、毎晩、高千穂神社の神楽殿で「夜神楽」が「奉納」されている。秋の実りへの感謝と翌年の豊饒を祈願するために毎年11月の中旬から翌年の12月にかけて各村々で行われる33番の夜神楽の中の4番が見られるわけだ。この夜も、外国人を含めた100名を超える人々が詰め掛けていた。非常に和やかな中で演じられる神々の舞と音楽は、多神教的世界の良さを感じさせてくれる。また、最後の「御神躰の舞」は、昔の祭りの夜の様子をうかがわせるものだが、まあ、大猟や豊作と同じく、子宝に恵まれることが本当に幸せに感じられる「世の中」は正常と言って良いのだろうと思う。それに比べて、結婚や子育てに不安が語られる現代日本の方が幸せとは限らないというわけだ。この神楽は地元の人たちによって演じられているが、豪快な「戸取の舞」を演じた人が、その後、汗だくで太鼓を叩いている姿は、感動的でもあった。



夜神楽を終えて、高千穂神社の篝火の前で
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   ※宿で夕食をとり、夜神楽を見終わると9時を過ぎていた。しかし、「姉貴」の行動は止まらない。温泉好きの「奥さん」のために高千穂温泉に向かうのだ。しかし、10時に温泉を上がって、見上げた月は美しかった。

             
次回に続く


ウソも100回つけばバカは信じる―――アベの処世術

 疑惑の解明をサボるアベ自公政権は〈クロ〉だ❗️
   ・・・国民も「お人好し」はいい加減にしなければならない!



   ※「総理のご意向」から「首相案件」へ。いやはや、1年前の「疑惑」に次々と物証が出てくる。しかし、ことここに至っても、アベとアベ一味は見え透いた虚言を弄し続けている。本当に、下衆の極みと言って良い。

   昨日、私は東京に出かける用があったのだが、耳にポケットラジオのイヤフォンを突っ込んで国会中継を聞いていた。いやはや、質問には真っ当に答えない。そして、口にすることと言ったら、いつもの愚にもつかない子供騙しのようなフレーズだ。「部下を信じる」だって、「諮問会議の民間人が一点の曇りもないと言っている」だって、「前川前事務次官をはじめ、私から直接指示が無かったことは明らか」だって。笑わせてはいけない。柳瀬の言葉自体が疑わしい(ウソな)のだろう。今治市ののり弁公文書を開示させれば!直接話を聞いた人に証言してもらえば!さらに、アベは、森友の佐川の場合もそうが、此の期に及んで、まだ柳瀬だけの責任にして逃げるつもりらしい。そうじゃないだろう!アベ自身が、指示したんでしょ!昔から「トップ」は汚れ役の仕事を知らなかったことにする「習慣」があったらしいが、アベの件など、なんの配慮も全く必要としない単なる権力の私物化であって、いかなる正統性もありはしない。また、国家戦略特区諮問会議の民間人といっても、例の「ヒアリング」への加計学園関係者の出席や発言を隠蔽した、あの「アベ友」の竹中や八田なのだから笑わせる。そして、アベの心性の卑しさと阿呆らしさを最も象徴的に表しているのが、ここで前川氏の名前を出してくることだ。「総理は自分の口から言えないから私が言う」と和泉が言ったとの前川氏の証言を、自分の口からは言っていない、という意味合いにすり替えるのだ(笑)。こんな戯言を信じて騙されるのは本当にバカだけだとは思うが、アベは、マジで、ウソも100回つけばバカは信じると思っているのだろう!

   ともかく、おぞましい〈アベ友・ドグサレ集団〉は、私を苦しめるスギ・ヒノキの花粉より100倍も悪質で、早く「散った」方が日本のためなのだ。大体、アベは、普通の一般国民のために政治をしたことなど1回もないといって良い。アベ一派のピンチは、真っ当な政治を実現する上での国民のチャンスにほかならない!しかし、アベ内閣が総辞職すればいいというだけのものでもない。「アベゲート」がどのような「男たちの悪巧み」だったのか、どのような「魔法」だったのかを徹底的に究明し、あったことをなかったことにすることをこれからも許すことのないように、法的にもしっかり責任を取ってもらわねばならない。幸いにも、真相解明のために勇気を持って発言する人々が、日本においても、確かに現れはじめている。そもそも、官僚にとって、アベの如き低レベルな権力の私物化と恣意的な権力行使に対しては、憲法の精神に基づいてしっかり「〈諫言〉」することこそが公務員としての「矜持」というものだろう。もし、それが受け入れられないようならその職を辞するほかないだろうし、さらに、それが「違法行為」さえ強いるものであるなら、自分と家族のためにも、その上司を告発する位の勇気をも持たねばならないはずなのだ。

   しかし、一番大切なのは、「人間」がこのような見え透いたウソを平気でつけるとは思いもよらない、お人好しで気の小さい私たち「一般ピープル」こそが、このアベ友による災いを福に転ずるべく、権力濫用の可能性と危険性についてしっかりと認識し、権力悪・国家悪を見抜いていく力をつけていく必要があるということだろう。それにしても、アベ自公政権下の「エリート」どもがここまで〈腐りきっていた〉とは・・・・私も甘かった。


桜満開・九州6県4日間(1)〜福岡から長崎へ

  福岡・佐賀・長崎・熊本・宮崎・大分
     疲れた〜!でも、濃密な旅を目一杯楽しむことができた!



   ※3月の末から4月の頭にかけて、九州の北部から中部にかけて3泊4日の旅をした。「奥さん」は初めての九州だった。計画は「姉貴」が作成し、親孝行な「兄貴」たちが留守中のサロさんの面倒を見てくれるというので、私もついていくことができたのだ。空は晴れ渡り、桜は満開!記憶に残る素晴らしい家族旅行となった。旅程は、以下の通り。今回は、第1日目の記録だ。

【1日目】
羽田空港―✈️―福岡空港―🚍―太宰府天満宮―🚍―JR福岡駅―🚆特急かもめ(👀諫早湾)―JR長崎駅―🚋路面電車―長崎の宿…長崎港(👀夜景・夕食)…宿
 
【2日目】
宿(⥨大浦天主堂)…出島和蘭商館跡―🚋―平和公園…浦上天主堂―🚋―JR長崎駅―🚆特急かもめ―JR諫早駅―🚞島原鉄道(👀雲仙普賢岳)―島原外港―🚢九商フェリー(有明海)―熊本港―🚍シャトルバス―熊本駅―🚗レンタカー(👀阿蘇山麓)―高千穂の宿―🚗―高千穂神楽(高千穂神社)―🚗―高千穂温泉(♨️)―🚗―宿
 
【3日目】
宿―🚗―高千穂神社―🚗―高千穂峡(神橋⥨槍飛橋⥨真名井の滝⥨御橋)―🚗―天岩戸神社(⥨天安河原宮)―🚗(👀阿蘇山・九重連山・野焼き・やまなみハイウェイ)―別府の宿(♨️)
 
【4日目】
宿―🚗―別府タワー―🚗―狭霧台(👀由布岳)―🚗―宿(♨️)―🚗(大分・九州自動車道👀別府湾)―福岡空港―✈️―羽田空港


【1日目】福岡〜長崎

憧れの太宰府天満宮
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   ※高校の授業で、宮沢賢治のファンらしい「オッペル」というあだ名の国語の先生が、道真の境遇を語りながら、「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」と、朗々と歌っていた。それを良く覚えていた私にとって、太宰府天満宮はいつかは行ってみたい場所だった。それがこの旅行の最初に実現したのだ。菅原道真は、周知のように、大変な秀才で右大臣にまでなった人物だが、貴族仲間の讒言によって大宰府に左遷されたという経歴を持っている。そんな道真を、「一般ピープル」は、「学問の神様」はもちろんのこと、「天神さま」とか「道眞の怨霊」とか、ある意味では、深い親しみを込めて言い伝えてきたのだ。それは「一般ピープル」の腐朽した権力への反感の故だったかも知れない。

  
自然の中に生きている!
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   ※「鎮守の杜」と言うけれど、太宰府天満宮の木々にはとりわけ面白い姿・形のものが多かった。どうすればこんな造形になるのだろう。そして、この木の手前にあった店で、焼きたての梅ヶ枝餅を食べた。なんとも素朴で自然を感じさせる味だった。それには手の込んだ洋風ケーキにはない魅力がある。


「動物」がたくさんいる境内がうれしい!
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   ※太宰府天満宮を温かみのある庶民的なものにしているのは、境内にたくさん奉納されている動物たちの像だ。最も有名なのは11頭の牛だが―――触ると頭が良くなる!―――、この鷽(うそ)もとても印象的なものだ。道真を助けたとか、道真のお使いだとかいろいろ言われているが、この姿も極めて愛らしく感じられる。我が家のサロさんもそうだが、動物たちの存在は私たちの日常を本当に豊かにしてくれると思う。


この植物なんだ?
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   ※長崎から特急「かもめ」に乗って、佐賀県―――私と姉貴は以前吉野ヶ里遺跡に行っているので、今回は通過するだけとなった―――あたりを通っている時、「奥さん」が車窓の外に広がるこの植物はなんだと盛んに聞いてきた。えつ、これは何だ? 麦でもないし、陸稲なのか? 関東地方と九州地方ではやはり植生がかなり違っており、桜の木の種類も違っているように思われる。そして、九州では、山奥まで人の手が入っている圧倒的な歴史の古さを感じさせるのだ。


思えば遠くに来たもんだ。夜の長崎駅
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   ※九州の特急は車高が低く、車体の側壁が薄く、窓が広く、座席の幅もゆったりしている。地域を走る車両の違いによってずいぶん印象が違うものだ。そんなことを考えながら、夕闇迫る諫早湾を見ながら長崎駅に到着した。私は3度目、「奥さん」と「姉貴」は初めての長崎だ。長崎は、鎖国時代を含めて、日本と大陸・ヨーロッパを結ぶ重要な港町で、日本におけるキリスト教の拠点、そして、被爆地としても広く知られている。朝7時半に埼玉の家を出て、夜の7時過ぎにはここ長崎にいる。思えば遠くに来たもんだ。


路面電車が懐かしい
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   ※今日の宿には、先ず、この路面電車に乗っていく。運賃は均一で120円。私の小さい時には、地方都市には路面電車がかなり走っていた記憶がある。今は、自動車に道を奪われているが、渋滞を回避するためにも、市電のほうが有利なのではないか。また、長崎の市電といえば、学徒動員で運転手をしていた人の話も思い出す。それにしても、長崎はいい街だ。


長崎港の夜景が美しい
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   ※夕食をとろうと宿を出て、はじめは中華街に行こうと思ったが、先ずは、長崎港を見ようということになった。港周辺には、写真のような美しい夜景が広がっていた。今回は行けなかったが、中央には、稲佐山の灯火も見えている。実は、特急に一つ乗り遅れ、夕食が遅くなっていた。周囲を少し散歩してから、近くの店に入ることにした。


パンダ餃子だって?!

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   ※やっと、ありつけた夕食は実にうまかった!高級な具がたっぷり入った長崎ちゃんぽんと皿うどん。大満足の美味しさだった!また、初めて食した「パンダ餃子」(真ん中の白と黒の餃子)も未体験のジューシーさ!この旅行、食べ物でも何かいいことありそうだ。
   
次回に続く

『ペンタゴン・ペーパーズ』を観た

  アメリカ「人民」の矜持
     ―――「公共」的理念を体現するヒーローとして!


   ※昨日、映画から帰ってテレビをつけてみると、高畑勲氏が亡くなったことが報じられていた。82歳だった。私が一番泣かされた映画は『火垂るの墓』だったし、また、最近見た映画の中で最も印象的な作品は『かぐや姫の物語』だった。私も、彼のように、美しい自然と愛すべき人々を慈しむことのできるような人生を、そして、もっと長生きしたいと思えるような人生を生きなければならないとは思うのだ。しかし、私は、高畑氏と先日自殺した西部氏とのどちらに似ているのだろう。ただ、高畑氏には、衷心よりご冥福をお祈りしたいと思う。

   さて、昨日、私は、「奥さん」と「姉貴」と共に、ステーヴン・スピルバーグ監督作品『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』を観てきた。1971年の「ペンタゴン・ペーパーズ」の暴露当時、私はまだ大学生で、ベトナム反戦運動に大きな影響を与えたこの事件についてかなりはっきり記憶している。さらに、『ソフィの選択』のメリル・ストリープと『グリーンマイル』のトム・ハンクスという2大名優の共演は大変魅力的で、数ヶ月前から楽しみにしていた作品だった。見終わった感想も、微妙なニュアンスの把握に難しさも感じたが、アメリカ「人民」の「個」としての矜持が強く感じられ、感動させられる作品だった。

   私が大きな感銘を受けたスピルバーグの作品に『アミスタッド』(1997年)があるが、それは、奴隷貿易が行われていた当時のアメリカで、黒人奴隷の解放のために闘ったアメリカ白人(弁護士と政治家)の物語である。困難な状況の中でも、建国の理念を我がものとしつつ、ごく当然のことのように粘り強く闘う彼らの姿は眩しいほどだった。また、今回の『ペンタゴン・ペーパーズ』は、「合衆国憲法」修正第1条(言論・報道の自由など)の精神を〈体現〉し、「報道の自由は報道によってしか実現できない」と、強大な国家権力に抵抗するリスクを負いながら、人民のため、国家の最高機密の紙上への掲載を決断・実行した『ワシントンポスト』紙の女性社主と編集主幹の物語だ。アメリカには、こうした「理念」を勇気を持って貫く、強い「個」(「ヒーロー」たち)が少なからず存在し、それがアメリカの〈公共〉的世界を作り出してきたといってよいのだと思う。そして、こうしたことこそが、例えば、トランプ政権下、「銃規制」を求めて広範に活動する高校生たちの動きの基底となり、彼らの表情に「アメリカ人民」としての〈矜持〉を浮かび上がらせているのだと思う。

  もちろん、ニクソンやジョンソンだけではなく、ケネディもマクナマラも国民に「嘘」をつく権力者に他ならなかった。しかし、そうであっても、ベトナムへの軍事介入を推し進めたケネディは、その後、ベトナムからの米軍の撤退を考えていたのであろうし(『JFK』)、また、のちに、あのトンキン湾事件の真相を含む『回顧録』を書いたマクナマラは、後日の検証のために、ベトナム戦争関連の記録をまとめるよう指示していたのだった。そして、そうした研究員の一人こそ、「ペンタゴン・ペーパーズ」をリークした、エルズバーグに他ならない。つまり、ベトナム戦争の誤りに気づいたアメリカ「エリート」の一部の動きが、アメリカ「人民」に真実を伝えることになったこの事件の基を準備していたということになるのだ。もちろん、アメリカ人はエルズバーグやキャサリンやベンのような人物ばかりではない。そして、さらに、彼らとて「聖人」というわけではない。しかし、アメリカの「公共」的世界には、自浄作用を働かせることが出来る「制度」と「文化」、そして、なによりも、権力に対峙する「人民」とそれと有機的に結びついた「知識人」・「エリート」が存在していると言えるのだ。トランプ政権の樹立を機に、スピルバーグによって製作されたこの映画も、その表れの一つに違いない!

   また、この映画を見ながら、私は、これは私たち日本人のために作られたのではないかという錯覚さえ覚えた。もちろん、それは、モリ・カケをはじめ、これまであきらかにされてきたアベ政権と官僚機構による情報の隠蔽・捏造・改竄の有様がその背景にあるからだろう。そして、真実の解明をことごとくサボタージュしてきた挙句、次から次へと明らかになってくる事実を前に、その醜い〈反国民〉的本性を晒しているのは、「アベ友」ばかりなのではない。今、眼前の「アベゲート」をしっかりと批判できない連中は、アベと同じ穴の狢に他ならない。私たちは、アベであろうが、トランプであろうが、プーチンであろうが、習近平であろうが、キム・ジョンウンであろうが、政治権力の独裁的・専制的な行使を許してはならないのだ。『ペンタゴン・ペーパーズ』が提起している問題は私たちにとって極めて身近で深刻なものと言えるのだ。

   私がこのブログを書き始めた時、「奥さん」と「姉貴」は、早速、借りてきた『大統領の陰謀』を観ていた。私は、今、『シンドラーのリスト』のシンドラーや『プライベート・ライアン』のミラー大尉のことを考え始めている。政治や権力者に翻弄されながら、「一般ピープル」はどのようにその「志」を貫き、生きていくことができるのか。難しい!しかも、人生は一度しかないのだ。

花とワンワン
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今年の花見は、大宮公園―――2018年3月

     ゴザの上 見上げる桜 春の空!
          いいなあ! 

     利に聡く パワハラ好きな 虚言癖!
        やだね〜! そだね〜!
 

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  ※ 三月の末にMさんから「今年の観桜会は大宮公園はどうか」との連絡が入った。今年は、晴天が続き、気温も高く、桜の開花や満開も異常(?!)に早まっている。早速、出かけることになった。当日は、美しい桜の花の下、アベ政治下の日本人の「劣化」についてもひとくさり。



ゴザの上での花見!
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   ※武蔵一の宮・氷川神社を通って大宮公園に行ったのだが、両者とも、私にとっては初めての場所だった。私のこれまでの生活の有様が改めて思い起こされる。さらに、ゴザを借りて、座って花を愛でるのも初めてだった。遠い記憶にある、あの分厚く柔らかい〈わらむしろ〉ではなかったにせよ、花見の雰囲気をじっくり味わうことができた。


家族的な大宮公園の雰囲気が良い!
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   ※大宮公園は、家族連れが非常に多く、アルコールやニコチンの匂いは全くしなかった。昼間はアルコール禁止のようだ。そんな中、前日あった佐川の証人喚問の話も出た。「神をも、仏をも、そして、人間をも恐れぬ」アベ友の所業。そして、彼らをこれまで許してきた日本国民。さらに、こうした状況の中で頼れるのは、日本の「最後の平和主義者」明仁天皇とか? いやはや、日本は大変なことになって来ているのではないか?!


桜の大パノラマ
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   ※若干、人工的ではあるが、池に姿を写した桜の並木はやはり美しい。そして、このあと、公園内の「埼玉県立歴史と民俗の博物館」に立ち寄り、子供時代の「民俗」を懐かしく思い出した。さら、近くの「温泉」で食事でもと思ったのだが、中に入って衝撃を受けた。平日の昼過ぎであるというのに、中は、同じ浴衣姿の女子高生ぐらいの若い女と、今頃ここで何やってるんだと思わせる若い男、そして、ぴったり張り付いた若いカップル。我々の世代はほとんどいない。また、お湯はそこそこだったが、壁は汚く汚れている。もう、居た堪れずに、食事もせず早々に退散した。時代は変わる。しかし、こうした若者たちが、「日本は豊か」とか「ニッポン、すごい」とか言っているような気がして、なんとも耐え難い気持ちがしたのだった。


今年は「戌」年!サロさん悪い悪い❗️
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   ※氷川神社では「薪能」が行われているというので、いつかは来てみたいと思っていた所だ。入ると、入り口付近にこんなに大きな絵馬があった。そこで、今年はまだサロさんと花見に行っていないことに気がついた。今年も「花とワンワン」の写真を撮らなくては!

⬇️


ということで、翌日、サロさんと花見
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さらに、「姉貴」と夜桜見物だ
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プロフィール

SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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