桜満開・九州6県4日間(4)〜別府から福岡へ
故郷の景観を守るため(?)
野焼きに血を沸かす人々の心を感じた
※夢覚めやらぬ午前5時50分、月が残るなか、宿を出る。目的地はまず別府温泉中心地。これは「奥さん」のリクエストで、別府の古い温泉街を見たいというのだ。それにしても、街のあちこちに吹き出ている湯けむりはこの温泉地の「豊かさ」を印象付ける。そして、この別府タワーはその象徴だろう。板前さんが動き出す姿を見ながら、一泊数万円の宿の前で写真を撮って、そこに泊まったような気分になった人もいたようだ(笑)。
※昨日も、この「ゆふいん狭霧台」を通過していた。しかし、もう一度ここに来ることが「姉貴」のリクエストであった。確かに、「姉貴」の予想通り、素晴らしい展望だ。
※そこには、狭霧台という名にまことにふさわしい、春霞の風景が我々を待っていた。この美しい景色を静かに楽しむことができただけで、早起きした甲斐があったというものだ。
※狭霧台の右手には、二つの耳(西峰と東峰)を持つ、ある意味で可愛らしい、由布岳(1583m)が間近に望まれる。別府に向かう途中に登山口があったが、阿蘇山や九重山そして別府湾や瀬戸内海など、360度の大展望が楽しめるという。時間的余裕があれば是非登ってみたいところだった。
※「朝の散歩」から帰った我々は、朝食前にこの旅最後の温泉に浸かる。私が入ったのはこの露天風呂。小学校の修学旅行で登別温泉に入り、その強烈な臭いと刺激にびっくりしたものだが、ここの泉質は、かすかな臭いとさっぱりした感触で大変気に入った。ただ、別府温泉には、8種類もの泉質があるということなので、ほかも回ってみたかった気もする。しかし、欲を言ったらキリがあるまい。
※私は、いわゆる食通ではないが、何しろ食べることが大好きなので、旅行の楽しみの大きな一つに食事がある。最近の朝食はバイキング形式が多くなっているが、やはり、人の手の多く入った繊細な料理には感心させられることが多い。そして、この宿の朝食はこれまでで一番満足のいくものだった。Happy!
※宿を立つ直前、フロント近くにあった「山焼き」の写真を見ていた私たちに宿の主人が山焼きについて説明してくれた。実は、このご主人、地元の人で、実際に山焼きをやっているのだそうだ。この写真の黒い山もその跡だ。抑制しつつも山焼きについて語る彼の様子を見ていると、春になると〈血が騒ぎ〉、山を焼くことに〈心躍らせる〉彼の姿が想像できるように感じた。それがこの地域の人々の魂というものなのかもしれない。
※宿を出て、高速に乗り、帰路、福岡に向かう。これは、「別府湾サービスエリア」からの眺望だ。私たちの3泊4日の九州旅行ももう直ぐ終わる。サロさんの面倒を見てくれている「兄貴」たちにささやかな土産を買い、あとはもう無事に飛行機に乗り込むだけだ思うと、少し、残念な気がしないでもなかった。
※忙しくもあったが、かけがえのない経験を得ることができたと、満足感が湧き上がってくる。太宰府、長崎、有明海、阿蘇、高千穂、そして、別府。「東」にルーツを持つのだろう私にとって、九州は、少し大げさだが、古〜い固有の歴史を持つ、異なる「文化」の地と感じられた。もちろん、それが故に興味深いわけだろう。そして、私の頭の中には、姫神の『千年の祈り』や『神々の詩』がこだましてきた。縄文と弥生、大陸や西洋の文化文明との接触。私たちに連なる人々の感覚が蘇ってくる。ああ、面白かった!
野焼きに血を沸かす人々の心を感じた
※夢覚めやらぬ午前5時50分、月が残るなか、宿を出る。目的地はまず別府温泉中心地。これは「奥さん」のリクエストで、別府の古い温泉街を見たいというのだ。それにしても、街のあちこちに吹き出ている湯けむりはこの温泉地の「豊かさ」を印象付ける。そして、この別府タワーはその象徴だろう。板前さんが動き出す姿を見ながら、一泊数万円の宿の前で写真を撮って、そこに泊まったような気分になった人もいたようだ(笑)。
※昨日も、この「ゆふいん狭霧台」を通過していた。しかし、もう一度ここに来ることが「姉貴」のリクエストであった。確かに、「姉貴」の予想通り、素晴らしい展望だ。
※そこには、狭霧台という名にまことにふさわしい、春霞の風景が我々を待っていた。この美しい景色を静かに楽しむことができただけで、早起きした甲斐があったというものだ。
※狭霧台の右手には、二つの耳(西峰と東峰)を持つ、ある意味で可愛らしい、由布岳(1583m)が間近に望まれる。別府に向かう途中に登山口があったが、阿蘇山や九重山そして別府湾や瀬戸内海など、360度の大展望が楽しめるという。時間的余裕があれば是非登ってみたいところだった。
※「朝の散歩」から帰った我々は、朝食前にこの旅最後の温泉に浸かる。私が入ったのはこの露天風呂。小学校の修学旅行で登別温泉に入り、その強烈な臭いと刺激にびっくりしたものだが、ここの泉質は、かすかな臭いとさっぱりした感触で大変気に入った。ただ、別府温泉には、8種類もの泉質があるということなので、ほかも回ってみたかった気もする。しかし、欲を言ったらキリがあるまい。
※私は、いわゆる食通ではないが、何しろ食べることが大好きなので、旅行の楽しみの大きな一つに食事がある。最近の朝食はバイキング形式が多くなっているが、やはり、人の手の多く入った繊細な料理には感心させられることが多い。そして、この宿の朝食はこれまでで一番満足のいくものだった。Happy!
※宿を立つ直前、フロント近くにあった「山焼き」の写真を見ていた私たちに宿の主人が山焼きについて説明してくれた。実は、このご主人、地元の人で、実際に山焼きをやっているのだそうだ。この写真の黒い山もその跡だ。抑制しつつも山焼きについて語る彼の様子を見ていると、春になると〈血が騒ぎ〉、山を焼くことに〈心躍らせる〉彼の姿が想像できるように感じた。それがこの地域の人々の魂というものなのかもしれない。
※宿を出て、高速に乗り、帰路、福岡に向かう。これは、「別府湾サービスエリア」からの眺望だ。私たちの3泊4日の九州旅行ももう直ぐ終わる。サロさんの面倒を見てくれている「兄貴」たちにささやかな土産を買い、あとはもう無事に飛行機に乗り込むだけだ思うと、少し、残念な気がしないでもなかった。
※忙しくもあったが、かけがえのない経験を得ることができたと、満足感が湧き上がってくる。太宰府、長崎、有明海、阿蘇、高千穂、そして、別府。「東」にルーツを持つのだろう私にとって、九州は、少し大げさだが、古〜い固有の歴史を持つ、異なる「文化」の地と感じられた。もちろん、それが故に興味深いわけだろう。そして、私の頭の中には、姫神の『千年の祈り』や『神々の詩』がこだましてきた。縄文と弥生、大陸や西洋の文化文明との接触。私たちに連なる人々の感覚が蘇ってくる。ああ、面白かった!
完
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