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『ガンディー 魂の言葉』を読んで

  
基底的価値意識を考える



  ―――「パロディ」という言葉が思い出せなかったが、やっと息子に教えてもらった。そうすると、マッカーサーの” I shall return."、そして、マックにも媚びる、安倍thin三の” I'm back."を思い出した。それは、外人記者の失笑を誘う、パロディにもならない、恥ずかしき「従米主義者」たちの「デジャヴ(déjà-vu)」だった。また、2020年オリンピックの東京招致にしても、安倍首相は、東京オリンピックは祖父の岸信介がやったのだから私もとか言ったらしい。なぜこんな人物が日本の政治的指導者のトップに座っていられるのだろう。

    それにしても、今のこの世を覆う「閉塞感」はなんなのでしょうか。確かに、私自身も、福島原発事故に象徴される「近代文明」に未来はないだろうと強く感じています。同時に、困難ではあっても、日本人そして人類はこの現状を克服していく「力」を客観的に持っているだろうと も思うのです。しかし、そうした「可能性」や「潜在力」にもかかわらず、目前に展開している安倍政権によるズブズブの「デジャヴ」は、何の故のことなのでしょうか。これに対して、私は、その「デジャヴ」を支えているのは、結局、私たちの心の奥底に沈殿している、あるいは、沈殿させられている、「利に敏く」、「小賢しく」、「暴力的」な「基底的価値意識」の故であろうと思うのです。現在のマスコミなどを中心とする〈世論操作〉の最も肝要な点も―――勿論、数値自体の操作や科学的装いを凝らした「目くらまし」もあるでしょうが―――、ほとんど、この水準に働きかけることにあるといってよいと思うのです。

    ところで、私の読書経験からすれば、現代のこうした「利に敏く」、「小賢しく」、「暴力的」な「基底的価値意識」を根底的に批判する思想もまた確実に存在してきたと考えられるのです。例えば、四大文明に即して考えても、キリスト教、孔孟・老荘思想、仏教、イスラム教などの中に、明らかにそうした性格のものを見出すことが出来るはずです。

    勿論、そうした宗教や思想を、時代遅れの、非科学的で、空想的な考え方だと一蹴することもできるかもしれません。しかし、そうした宗教や思想が、宗教的な意識(神や仏の存在)を媒介にしつつ、世界(「自然」や「社会」)の「本質」(「在り方」)を「総体的」に把握することに成功していたり、あるいは、少なくとも、それへの接近に成功している可能性も十分考えられるのではないでしょうか。私自身は「神」や「仏」の存在を信じることの出来るタイプではありませんが、そうした宗教や思想の中に、そうした可能性を看取できると考える一人です。そして、そうした私にとって、最も魅力溢れるものの一つと感じられるのが、ヒンデゥー教徒たる、ガンディーの思想なのです。

    さて、『ガンディー 魂の言葉』(監修・浅井幹雄)のブック・カバーに印刷されたキャッチフレーズには、次のようなことが書かれています。

  「 人間性のない科学、利益優先のビジネス、地方を食い物にする都市生活。欲が生む世界は、
   いつか必ず破綻する―――。
   インド独立の父・ガンディーが予見した悪夢は、3・11以降の日本で現実のものとなった。      この悪夢とどう向き合い、どう生きるべきか、いまこそ、魂の言葉に耳を澄まそう。」
    
    このように、本書は「近代文明のラディカルな批判者」としてのガンディーの「珠玉の名言」集として位置づけられるものです。ということで、この本は、現代世界に対して何らかの違和感を感じている方々にとっては、短時間に読了できる(2時間もあれば十分でしょう)格好の入門書といえるでしょうし、また、私のようなガンディー・ファンにとっても、身近においてことある毎に目を通して楽しむことのできる、格好の本と言えると思います。

    それでは、最後に、本ブログのテーマの一つとも関連して、次の一文を引用しておきましょう。

     (勇者だけが剣を捨てる)

    非暴力は臆病を隠すベールではない。
    それは、勇者の最高の美徳である。
    非暴力を行使するには、剣をふるう以上の勇気が必要なのだ。
    だから、武術家が非暴力の担い手になるのは、理にかなったこと。
    非暴力とは、
    暴力に対して十分に反撃できる力を持つことでもあるのだから。(036)  



3・9つながろうフクシマ!さようなら原発大行動 
                   
                       ―――東京・明治公園




        ―――「原発推進」政策を支える「基底的価値意識」を問い直そう!    

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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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