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東京都知事選について―――一言いっておかなければ

 田母神は、「郡山の、福島の”恥”」?
        ――― 否! 日本の”恥”でしょう!



     明日は、東京都知事選の投票日です。私は埼玉県民で投票権はないのですが、日本の首都であり、日本総人口の10%を占める巨大都市・東京の選挙結果には、やはり関心があります。勿論、前知事が「途中降板」の石原であったり猪瀬であったりするわけですから、「大したことはない」―――(「豊かな」東京都民の皆さんは、こんな輩が知事であってもやって行けるのでしょう)―――とも言えるのですが、話題となっているいくつかの論点については述べておかなければならないように思います。新聞やテレビを見ていると、「原発」・「オリンピック」・「福祉」・「災害対策」など、舛添・細川・宇都宮・田母神などの主要な候補者の間にはかなり大きな違いが存在しているようです。

     それでは、まず、2020年の東京オリンピックの件からいってみたいと思います。今朝も、NHKは、朝からソチの冬期オリンピックの開会式を報道しています。私はスポーツも嫌いではありませんが、アマチュアリズムが後退し、商業主義と国家主義の〈悪臭〉が漂う最近のオリンピックには特別な魅力を感じなくなっているように思います。要は、はしゃぎ過ぎというか、騒ぎ過ぎであって、若い時勉強した「スポーツの政治的・イデオロギー的機能」なんてことまで思い出したりするくらいなのです。今日の開会式も、ヒトラーのベルリン大会とまではいいませんが、プーチンの国家主義が漂っていましたよね。2020年には、アベの国家主義なんてな話になるのは是非ご免こうむりたいものです。大体、ここまで商業主義が高じてしまうのであれば、他のプロスポーツと同様に、自前でやればよいわけであって、わざわざ国民・都民の税金を大量に投入してやることはないのではないか。要は、指導者の権力強化のための「国威発揚」であるとか、ニューディール的な大衆的な基盤も持たず、ただ「お友達」を儲けさせるためだけに税金が集中的に使われてしまうことなってしまわないように是非注意してもらいたいものです。あの猪瀬氏の並々ならぬ努力によって勝ち取られた2020年東京オリンピックの開催ではありますが、できるだけ簡素にやることが妥当な選択というものでしょう。都民の皆さんはどう考えるのでしょう。

     さて、福祉についてですが、私がまずに感じているのは、雇用・失業問題を典型として、現在の日本の経済は、経済的支配層の利益に照応するシステムが、本来日本「国民」が有している〈潜勢力〉を歪め、さらに、それが、そのシステム自体の矛盾が集中する人々の生活と命を脅かすことになってしまっている、ということです。ここから、いわゆる社会福祉の必要性・必然性が生まれてくるわけですが、私は、結局、こうした構造自体に目を向けることができる、すなわち、現在の〈セコイ〉経済的支配層の利益ではなく、「一般ピープル」を中心とする、社会を実体的に支えている人々の利害を優先することができる人でなくては、問題の根本的解決はできないだろうと思うのです。私は、アベノミクスと利益を共にする人は確実にいるわけで、問題はそうではない人々がそのことに気付いていないことにあると思っています。しかし、「化けの皮」はすぐ剝がれるのであり、その時のために、現在、様々な報道規制・教育統制そして弾圧体制が準備されつつあるのだろうと思っています。このままでは、社会福祉は確実に切り詰められ、社会の構造的な矛盾によって「福祉受給者」(私は、日本の福祉の現状は、一種の「救貧」政策の延長線上にあり、北欧的な共助=「生活保障」とは異なっていると捉えています)とならざるを得ない人々への差別と攻撃は一層強まっていくであろうといわざるを得ません。さあ、都民の皆さんは、どんな福祉政策を主張する候補者に共感するのでしょうか。

     もう一つは、「防災対策」です。私は20年程前東京都の防災対策の現状というものを次のように聞いた記憶があります。すなわち、もし東京に直下型地震が起きた場合、要するに、現状では為すすべがなく、警察無線と消防無線を維持するのが精一杯のところだろうというものでした。あれから、阪神淡路大震災や東日本大震災の教訓も含めて、関連する部署の方々による対策の前進もあったに違いありません。しかし、あの〈複雑怪奇〉な超過密都市を見ると、結局、災害時には、数千・数万・数十万そして数百万規模の犠牲者・被災者の発生を前提として存在していることに変わりはないのではないかとも思われるのです。すなわち、都市構造の抜本的、すなわち、利益優先の再開発とは別次元での対策が講じられない限り、自衛隊も、NPOも、ボランティアも十全の働きを為し得ないということになるのではないでしょうか。自衛隊も、本格的に、「災害救助隊」として再編し、再訓練することが必要なのかもしれません。巨大地震は間近なのでしょうか?

     最後は、原発の問題です。今回の選挙戦について言えば、意識的に「原発」問題・「原発再稼働」問題の争点化が避けられているという話も聞こえて来ていました。それは、自民党政権と〈蜜月〉関係にあるマスコミ多数派の基本的姿勢を考えれば、大いに考えうることと言えましょう。しかし、いうまでもなく、この問題は、電力の最大消費地であり、東京電力の筆頭株主でもある東京都にとって無縁であるはずはなく、また、この問題に対する日本の首都たる東京の選択は、今後の日本の方向性を決する重要なものになっていくでしょう。この問題についての私の意見は、「脱原発」であり、「再稼働」はしてはならないというものですが、ここでそれについて詳しく述べることはしません。ただ、一つだけ、是非言っておかねばならないことがあります。それは、元自衛隊航空幕僚長・田母神候補の〈妄言〉についてです。私の近しい人は、彼のことを「郡山の恥、福島の恥」と表現し、「逃げなくて良かったというならば、放射線管理区域の近くに住んでから言えば良い」と言っています。彼は、福島の原発事故対して「一人も死んでいない」から始まって、これからの〈景気回復〉のためには原発の再稼働が必要だとか、まあ、「武士」どころか、〈原子力村〉の「下足番」・「太鼓持ち」以下の醜い有様を曝しているのです。要するに、彼の言によれば、誰かさんが金を儲けて、「豊かな暮らしをする」ためのリスクとしては、福島で起こった原発の事故ぐらい大したことはないのだ、さらに、「一人も死なない」原発事故などこれからいくら起こってもどうってことはないのだ、ということなわけでしょう。そして、その議論は、「豊かな暮らしをする」ために交通事故で1万人死亡しているのだから、「豊かな暮らしをする」ために原発で1万人死んだって大したことはことはない、となり、さらに、日清戦争による死者1万人は交通事故による死者と同じくらいなのだから、「豊かな暮らしをする」ためにこれからの戦争で10000人の若者が死んでも、その死は交通事故死と同じなんだから、騒ぐんじゃないよ!ということになるわけでしょう。原発関連死や現在も進行している放射線障害はいわずもがな、ふるさとの自然を汚染され、放射能の恐怖と被害に曝され続けていくであろう人々を気持ちを考えると、こうした交通事故死と原発事故死を同一視するが如き―――これは、戦死と雷に打たれるなどの自然災害死とを同一視する議論よりもさらに悪質である―――アホな議論を展開する輩がのさばっていること自体、世界的に見ても、全く「日本の恥」といってよいことだと思います。ただ、彼は盛んに安倍総理と歴史認識(そして、基底的価値観)を共有していると主張していますが、それは我々にとって実に有益な「証言」といえるものです。今日も、良識ある報道機関によって、NHK会長・籾井や経営委員の百田だの長谷川だの、アベと価値観を共有する「お友達」たちの〈妄言〉が報道されていますが―――これらについては、又、近いうちに論じたいと思います―――、それらは、心にもない〈嘘〉を連発しているアベの「化けの皮」を剥がす上で非常に価値あることと言えるでしょう。
原発に関しては、ただ、自分と家族そして友の「命」と「健康」を考えただけで、結論は明々白々と言えるはずです。

     長くなってしまいました。さて、東京都民の選択はどうなるのでしょうか。脱原発を推進する候補者の勝利を願っています。
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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