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2014衆院選・雑感(1)ーー民意との乖離


サーヴァント・ムリキの衆院選・総括(1)
  ――この政治的情勢は一体何を意味するのか?


  
   ※ この静かで(沈滞した)、虚ろな(希望を感じさせない)雰囲気は何なのでしょうか。松健の『忠臣蔵』(テレビ朝日)を見て迎えたあの「討ち入り」の日=〈衆院選〉から、まだ10日しかたっていないのです。それは、吉良上野介が赤穂義士を「返り討ち」にし、多くの民衆が横目でそれを〈チラッ〉と見て〈シラッ〉と通り過ぎていった、そんな感じでしょうか。もちろん、沖縄での結果や共産党の議席増など、今後の「可能性」を示唆するいくつかの動きも垣間見ることができるのですが、全国的レベルで言えば、やはり、日本の政治家たちに対する軽蔑の念の増幅、そして、日本の政治社会の「劣化」を強く感じざるを得ないというところでしょう。ただ、そんなことを言っていても仕方がありませんから、〈こうした現在の政治状況は何を意味しているのか〉、それをしっかり考えて行かなければならない、そういうことだろうと思います。しかし、そんなことを考えながら、私は、この一週間、和月伸宏のアニメ『るろうに剣心』(1〜67)を20分×67=22時間も見続けていたのです―――この作品については、後日、全編を見終わった後で、感想を書こうと思っています。今日までブログが書けなかったのは単にそのためでした(汗)。

   さて、誰かが「アベノタメの解散」とか言っていましたが、この〈どっちらけ〉の総選挙は、「戦後レジームからの脱却」(「憲法改正」)を策する三世議員のお坊っちゃまが、一般民衆の生活不安を尻目に、我々の税金約700億円を使って、自らの政権の4年間の〈延命〉を図った代物だった、と言って良いでしょう。そして、マスコミの予想がこんなに当たった選挙も珍しいかもしれませんが、彼の目論見は、永田町の水準においては、見事に「バッチリ決まった!」ということになったのです。しかし、「レーガノミクス」とサッチャーの「この道しかない」を真似し、さらに、麻生の「(誰も気がつかない)今のうちに」を実践したようなこの選挙は、日本社会を分裂−崩壊させる新自由主義的格差拡大とその姑息な手法により掘り崩されつつある政治への信頼感の喪失をさらに加速することになりそうです。

   それでは、前政権と〈約束〉したはずの議員定数の是正すら真っ当に行われずに実施された、今回の選挙結果はどうだったのでしょうか。―――ちなみに、これまでの判例によると最大2.30倍が〈違憲状態〉でしたが、今回も、「0増5減」のままで、「一票の格差」は最大2.13倍という高い数値を示したのでした。

 ◯投票率―――戦後最低 52.66%
 ◯得票率と獲得議席数(議席定数に対する割合)
    【小選挙区】                
  自民  48.10→222(75.25)  
  民主  22.51→ 38(12.88)     
  維新   8.16→ 11( 3.72)       
  公明   1.45→ 9( 3.05)    
  共産   13.30→ 1( 0.33)        
  次世代  1.79→ 2( 0.67)      
  生活   0.97→ 2( 0.67)    
  社民    0.79→ 1( 0.33)    
  無所属  2.85→ 9( 3.05)        
        計 295 
    【比例代表】     
  自民  33.11→68(37.78) 
  民主  18.33→35(19.44)  
  維新  15.72→30(16.67)   
  公明  13.71→26(14.44) 
  共産  11.37→20(11.11)   
  次世代  2.65→ 0
  生活   1.93→ 0  
  社民   2.46→ 1( 0.56) 
         計 180

   「一体誰が自民党に投票しているの?」―――これは私の生活圏の中でしばしば交わされる会話です。もちろん、私の生活圏は限られた狭いものですが、こうした統計数字を見ていると、私たちの実感がさほど間違っていないことがわかります。つまり、比例代表区において自民党に投票した人は有権者の17%、小選挙区においても25%でしかないからです。また、確かに、景気対策や公共事業などへの政府の積極的関与に期待する雰囲気はないわけではありませんが、だからと言って、アベノミクスによる景気回復を実感していると言っている人など少なくとも私の周りにはいません。さらに、これが消費税原発憲法9条基地問題などになると、もう明らかに形勢は逆転するのです。この点で、マスコミの調査結果と私の生活実感とはほぼ一致するのです。しかし、です。こうした日常生活の「公共圏」で多数派を占めている「民意」は、永田町−国家機構には反映されず、逆転してしまうのです。すなわち、52.66%という民主主義にとって危機的な低投票率を前提として、小選挙区では得票率49.55%の自公が78.3%の議席を占め、また、比例代表区では46.82%の自公が52.22%の議席を占め、こうして、自公は総議席475議席中325議席(68.5%)を獲得して「与党の圧勝」となり、「民意」はいつの間にか闇に葬り去られ、相変わらず「世の中は変わらない(良くならない)」と感じさせられてしまうことになるのです。

   ということで、問題は、こうした民主政治の機能不全あるいは危機がどうして生まれてくるのかを明らかにし、それに対して私たち一般ピープル(「民」)はどう対応すべきなのかを考えることです。私などは、単純に、「アベッチが、我々一般ピープルのことなんか本気で大切に考えているわきゃないじゃないか!〈お友達〉の利害をマキャベリスト(権謀術数)的に実現しようと、嘘はつくは(原発・・・)、ハッタリはかますは(アベノミクスの成果・・・)、目くらましのゴマカシは連発するはで(秘密保護法、集団的自衛権、武器輸出、労働、社会福祉・・・)、まあ、騙される方が悪いといえば悪いんで、騙されないようにしないとね!」で済ませてしまいがちなのですが―――それはそれで限りなく真実に近いとは思っていますが―――、問題をもう少し構造的に考えておく必要もあるでしょう。そういった意味では、「代議制」や「選挙制度」、「政治的無関心」や一般ピープルの「政治参加」などについての考察も不可欠ということになります。ただ、それらについては、今は一応、学者先生たちに任せておくことにして、次回以降のブログでは、今回の選挙で私が悩んだ、「現行の選挙制度の下で私たちの選択はどうなされるべきなのか?」ということと、今回の選挙において極めて注目すべきだと考えられる「沖縄」の選択および「共産党」の議席増について私見を述べてみたいと思っています。


   ※ 先週の18日にサロさんが家から「脱走」してしまいました。私は交通事故に会うのではないかと心配してすぐクロス・カブで探しに行ったのですが、全然見つかりません。焦りながら家に戻ってくると、下の張り紙がしてありました。

DSC_0987いたよ!


   私とほぼ同時に車で探しに出かけたお母さんと姉貴が、家からほぼ1kmほど離れたところをルンルン歩いているサロさんを発見して声をかけると、喜んで車に乗ってきたというのです。脱走したサロさんを、連続して2回、ほぼ〈直線的〉な移動で発見した姉貴とサロさんとの間にはなにかテレパシーでも通じているのでしょうか。それにしても、奇跡的な生還が続いています。
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Re: えっt

2日は大変でしたね!心配、お察しします。今朝も、昨日の残りの骨つき鶏肉をサロが食べ、骨が食道に刺さらなかったかなどと、女房と大騒ぎしました。でも、今は、相変わらずルンルンです。サロめ! 

奥さんは、もう元気になられたと思います。よろしくお伝えください。 
プロフィール

SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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