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2014衆院選・雑感(4)ーー〈よりマシ〉?

 サーヴァント・ムリキの衆院選・総括(4)
  ―――まずは、沖縄の英知を!一般ピープルの〈意地〉を!



   さて、低投票率が予想された今回の選挙において、比較的アベッチに批判的だと思われる政治学者や評論家がしばしば提唱したのが、小選挙区制の特徴を理解して、自民党に勝てるような〈少しでもマシ〉な政党に投票しようというものでした。実は、選挙の前に、私の先生の一人から、丸山真男生誕百年ということでまとめられた『政治の世界 他十篇』(岩波文庫)―――その帯には「政治を運命として傍観したり、逃避したりしてはならない」とあります―――という本を薦められて読んでいたのですが、その中にも、同様の主張があるのです(「政治的判断」10)。すなわち、丸山は、彼自身が「ファン」(?)であった福沢諭吉の「悪さ加減の選択」という言葉を引いて、いわば、アングロ・サクソン的な政治的教養を私たち日本の一般ピープルにも薦めてくれていたのです。私も丸山の本はメジャーなものならほとんど読んでおり、学ぶべきことも非常に多いと思っているのですが、ただ、「般ピー」の私としては、彼らの議論はどうしても「啓蒙主義」的に感じられ、それらが「無党派・棄権層」の感性や理性に働きかけて、その「現状」に対する抵抗力や「現状」を変えていく力になるとは思えないのです。とりわけ、その「よりマシな」政党の選択が現在の民主党を意味するのなら、私のような「無党派」層―――そして、おそらく「無党派・棄権」層も―――は、「複雑」な心境にならざるを得ないのです。

   まず、現在の状況というのは、単に、安定した体制内2大政党間の選択なのではなく、まさしく、社会の「質」を決定する〈岐路〉におけるそれと言って良いと思われます。「戦後レジームの総決算」という政治的選択はもちろん、新自由主義的な経済システム、教育・文化・福祉・エネルギー・農業・環境等々、それらは「よりマシな」政党を選んで済むような問題では決してありません。そうした中で、今回の選挙における各党の『公約』を見てみる限り、税制(消費税)や原発、外交や沖縄基地問題、農業や憲法など、社会の「公共圏」で多数意見を占める政策を掲げている政党とは一体どこだというのでしょうか。それにもかかわらず、「最悪」を回避するためといって、結局、イスタブリッシュメントに擦り寄ることになるしかない選択をすべきだというのなら、それは、まさしく、膨大な「無党派・棄権層」(要するに、ベストな政党がない、どこに投票しても変わらないと感じる層)を生み出したこの選挙制度の〈仕掛け〉そのものに取り込まれることを意味するのではないでしょうか。もちろん、「無党派」一般ピープルたる私はそうした選択もしましたし、当然これからもするかもしれません。しかし、2009年総選挙を経験し、その後の菅・野田政権を経験した一般ピープルは、わざわざ民主党に投票するほど〈忘れっぽく〉はなかったということなのです。村山政権による自衛隊合憲論以後の社民党の凋落も思い出されるところです。―――また、たとえば、他国の主権を無視してビン・ラディンを暗殺しただけではなく、無人機で多くの一般ピープルを殺害している現在のオバマに〈よりマシ〉だという理由で投票し彼の行為に正当性を与えなければならない理由は、一般ピープルにはないと思います。

   それでは、「無党派」一般ピープルたる私が今回の選挙の中に見出し得た「希望」とはなんだったのでしょうか。いうまでもなく、まず、沖縄全4区における「オール沖縄」の勝利、すなわち、基地問題や将来の沖繩像をめぐる、沖縄の保守・共産・社民・生活による選挙協力の勝利です。私は、こうした方向性こそ、他の都道府県においても、「無党派・棄権層」が再び政治的「公共圏」に主権者として再登場しうる道だと感じています。それは、まさしく、地域社会の「公共圏」の多数派の意思を共同して代表するものであり、また、そうした選択による勝利こそ、より広い野党勢力を一般ピープルの利害の方へ引き寄せるものだと思うのです。
   もう一つは、共産党の議席増です。とりわけ、注目すべきなのは、小選挙区における得票数の増加(前回より230万票多い704万票)で、その数は比例代表区でのそれよりも約100万票多く、このことは、共産党が、いわゆる〈よりマシ〉な政党として、「批判票」の受け皿となったと捉えることもできます。ところで、この100万票あるいは全共産党票が〈よりマシ〉な政党として民主党に集中された場合はどうだったのでしょうか。それによって、社会の「公共圏」の多数派の意思はどう議会に反映されることになったのでしょうか。―――沖縄を含めた小選挙区における得票率の単純な合算では、自公(48.1+1.45=)49.55%:民共生社(22.51+13.30+0.97+0.79=)37.57%:民維(22.51+8.16=)30.67%、となります。答えは明らかです。もちろん、野党第1党が一般ピープルの利害をそれなりに代表する決意というのなら話は別です。しかし、自民よりマシだとか言って、尖閣を国有化する政党に投票する必要などはないのです。要するに、一般ピープルは、それ自体普遍性を持つものではないつまらぬ〈政治技法〉を考慮するよりは、自分たちの将来の生活を〈分ける〉政策とはなにかを考え抜き、後悔しない選択をすべきなのです。今回の選挙では、地方と中高年の投票率の落ち込みが激しかったとのことですが(とりわけ、60歳代の投票率は8.37%減で最高)、こうした層に対する〈よりマシ〉とか〈最悪でないもの〉をとかいった呼びかけは、ほとんど意味を持たないでしょう。沖縄に見られるように、自分たちの生活や人生を決定するという〈気概〉や「プライド」の掘り起こしこそ、政治的「公共圏」の機能を回復させる最も重要な条件であると思われるのです。

   今こそ、一般ピープルの〈意地〉を見せる時です!


 ―――さて、オン・ラインCANDY CRASHー413に挑戦するか。
※ 早く「機」が無くなれば、すぐに散歩に行けるんだよね。負けろ!負けろ!

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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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