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剣道・全日本選手権 あの突き、あの面は一本なのか?

  わが<しもべ>たる飼い主は、三人の子供が剣道をやっていて、ビデオ片手に熱心に子供たちの試合を観戦していたらしい。親馬鹿だったんでしょうね。ヘムヘム。

  剣道を、剣の(精神的・身体的)理法を追及する「道」として捉え、また、現代においてその『技』の到達度を競い合うことを是とするならば、勝敗を決する『試合』での審判は極めて重大な意味を持つことになるでしょう。そして、剣道である限り、その勝敗は、『気剣体』の一致した、心身ともに美しい、見るものをも感動させる、完全な『一本』によることが求められるし、また、そうあらねばならないと思います。
  ところが、私自身が見聞きした限りにおいてですが、この剣道の審判には大いなる「難しさ」が付きまとっているのです。たとえば、剣道大会の最高峰たる昨年の第58回全日本選手権・決勝での高鍋選手の面は『一本』なのか、さらに今年の第59回大会・決勝のこれまた高鍋選手の突きは『一本』なのか、これらについて、私自身、疑問がないわけではないのです。私は、高鍋選手の信じられないようなスピードと反射神経、正々堂々・真っ向勝負の攻め、そして、勝ち負けや恐怖心を超越したような捨てた打ち、これらを剣道の理想型に近い「美しいもの」と感じ、彼を日本一とすることに全く異存はありません。しかし、あの面と突き自体が『一本』だったのかというと話は別なのです。つまり、私には、昨年のあのあまりにも早かった高鍋選手の面は本当に打突部位を確実にとらえていたのかというと、それはとどいていなかったように見えました。また、今年のあの絶妙なタイミングの突きも本当に打突部位を正確にとらえていたのかというと、これまた、それは突き垂れを外し、急所をも外していたように見えたのです。そして、このことは、スロービデオで再確認しても間違いないことのように思われました。実は、こうした思いは、約十年前の、第47回大会・決勝の宮崎正裕選手と栄花直輝選手の試合でも感じたことです。あの時の右面は、こめかみの上ではなく、耳の上だった。そして、NHKは、後日、なぜあれが『一本』なのかという番組を放送していたと記憶しています。しかし、今回は、あの時のような議論さえも起きていないようです。私の動体視力はスローモーションさえ正確に見ることができないほど衰えているのでしょうか。あるいは、そもそも私の審判規則(「有効」打突部位)に対する理解自体が誤っているのでしょうか。だれか指摘してくれないでしょうか。
  もちろん、人間が判断するものである以上、間違いもあれば、審判による見解の相違も十分考えうることです。たとえば、野球でのストライクとボール、美しさを競う競技での採点など、人間の判断が介在するものは全てそうだといってもいいかもしれません。しかし、剣道の<微妙な>判定は、とりわけ野球やサッカーなどと同じく「スポーツ」として剣道を始め、勝つために試合に臨んでいる子供たちにとっては、極めて深刻なものとなるでしょう。そして、剣道に青春をかけ、それにもかかわらず、審判の判定に首をかしげながら剣道から去っていった若者も少なくないのではないかと私は思っているのです。こうした点について、ある保護者は、「審判自体を味方につけるような剣道をしなければいけないんじゃないの」と、実に<見事な>意見をきかせてくれました。しかし、私は、剣道が持つ楽しさ、おもしろさ、そして、美しさを愛するがゆえに、より完全で美しく、皆が納得できる『一本』によって勝敗が決せられるよう、判定方法自体が改善されていくことを強く望みたい思っています。そして、そのことは、剣の道を追及している選手自身が最も強く望んでいることなのではないでしょうか。さらに、このことは、現代剣道のこれからの発展にとって、欠くことのできない、極めて重要なことだと思われてならないのです。

ある試合会場で・・・

 「(外して)ウッ! 申し訳ない!」
 「(ん!?)旗あがってますよ。一本です。ドンマイ!!」
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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