宜野湾市長選について―――アベ政治を許さない2016

「辺野古NO」への沖縄の民意は変わらない
  頑張れ!オール沖縄!我が家のシーサーも元気だよ! 


○宜野湾「ステルス」市長選について

   1月24日の宜野湾市長選で、自公推薦の現職・佐喜真氏が翁長知事・「オール沖縄」支援の志村氏を破って再選された。選挙が終わる否や、アベ政権は、この結果は宜野湾市民が米軍基地の辺野古への移設を容認したもの(=「オール沖縄」は嘘だ)として、基地建設をさらに強行しようとしています。しかし、真当なジャーナリズムが伝えているように、この結果は宜野湾市民の多数派が辺野古へ基地移転を認めているということを意味しません。今回は、この件について、私が考えたことを書き記しておきたいと思います。

   まず、私がこの選挙結果を知った時の率直な感想は、「そういうこともあるのだろうな」というものでした。それは、投票前の報道などから漠然と抱いていた印象によるものだと思われますが、要するに、この選挙は宜野湾市民の辺野古新基地建設への賛否を問うものではなかった、あるいは、そうはならなかったということなのです。つまり、選挙の出口調査(『沖縄タイムス』)によれば、辺野古新基地の是非に関する限り、宜野湾市民の意見は、賛成34%対反対57%(→DK9%)で、まさしく、「オール沖縄」の立場が多数派だったのです。しかし、こうした民意は、佐喜真候補対志村候補という市長選の結果には反映されませんでした。報道によれば、辺野古賛成派の93%が佐喜真氏に、7%が志村氏に、そして、反対派の24%が佐喜真氏に、76%が志村氏に投票したとされています。当然誤差は考えられますが、こうした数字から判断できることは、辺野古反対派の4分の1とDK派ほぼ全員からの得票によって佐喜真氏が勝利したということになります。また、政党支持別でいうと、佐喜真氏の得票率は55.5%でしたが、その内訳は、自公支持層32%(自民29%+公明3%)とそれ以外の約24%ととらえることができます。問題は、この2つのグループの投票行動をいかに把握するのかです。

   まず前提として押さえておかなければならないのは、「世界で一番危険な基地(飛行場)」を押し付けられてきた宜野湾市民の圧倒的多数が1日も早い普天間基地の閉鎖と返還を求めていたということです。そして、この点については志村氏も佐喜真氏もその主張は変わりませんでした。しかし、普天間基地の閉鎖と返還への過程の捉え方には大きな違いがありました。すなわち、志村氏を支援する「オール沖縄」の主張は、普天間基地の即時・無条件返還と沖縄に対してまたしても不当な基地負担を押し付けようとする辺野古新基地建設反対であったのに対し、佐喜真氏を推薦した自公は「普天間基地の辺野古への移設」を主張していたということです。ところで、佐喜真氏が自公の路線〈辺野古への移設〉を主張すれば分かりやすかったのですが、佐喜真氏は一貫して辺野古移設について自らの意見を述べず、辺野古問題を争点から外そうとしたのでした。これが、多数派である辺野古反対の人々との「対立」を隠蔽し、伝統的な「飴玉」作戦―――佐喜真氏の「現職としての強み」とディズニーリゾートの誘致など安倍政権と連携した経済振興策―――に誘い込む、いわゆる「ステルス」作戦だったのです。それは佐喜真氏勝利の最大のポイントだと考えられますが、同時に、そこには佐喜真陣営がそうした作戦を取らざるを得なかった宜野湾市民の民意があったことも忘れてはいけないことです。

   ところで、出口調査における「普天間基地の辺野古への移設」賛成34%のほとんどが自公支持層の32%であった可能性は高いのですが、彼らの主張の根拠は、アベ政権が主張している「辺野古が唯一の解決策」すなわち〈普天間でなければ辺野古〉という、沖縄県民多数の意思を無視し、意図的に固定化された〈偽り〉の二者択一に基づいたものだったと思われます。しかし、私が理解しうる限り、新基地が〈日本の沖縄〉でなければならないという納得しうる理由などないのです。なにより、沖縄が望んだわけでもないにもかかわらず、日本における米軍専用施設の74%%が沖縄に集中していることこそが〈理〉に反しています。それにもかかわらず、宜野湾市が新基地は〈辺野古〉と主張するのであれば、それは、これまで宜野湾市民が負わされてきた基地負担を同じ沖縄県民である名護市民に転化することによって「免れようとする」ものと言わざるを得ないでしょう。あるいは、百田何某のような無知蒙昧な議論は論外としても、辺野古に犠牲を強いる新基地建設に賛成することによってなんらかの経済的・政治的な利益を得る人々が存在するということを意味するかもしれません。そして、こうした主張の最も醜悪なものは、「辺野古新基地に反対することは普天間基地の撤去を邪魔することだ」という攻撃的な言葉になってあらわれたのです。しかし、こうした議論は明らかに〈義〉に反するものといわなければなりません。それ故にこそ、佐喜真候補は「辺野古移設〈賛成〉」を公然と口にすることができなかったのでしょう。しかし、こうした姑息な選挙対策によってでなければ、辺野古賛成派以外(66%)の約3分1の票を獲得することはできなかったともいえるのです。

   以上が、宜野湾市長選についての私の把握です。そして、宜野湾市の状況は決して特殊なものではないようにも思われるのです。選挙における露骨な「飴玉」作戦は日本のあらゆるところで行われていますし、また、アドバルーンは上げつつも、具体的な論点については語らず(知らせず)、(本当は飴玉にもなっていない)「飴玉」をばらまきながら数を獲得し、その後に牙をむく、こうしたやり方はアベ政権の最も基本的な手法となっていると言って過言ではないでしょう。何年か前、麻生財務相は、憲法改定に関連して、「だから、静かにやろうやと。ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。」(「ナチスに学べ」)と述べています。これは第2次アベ内閣の「ステルス」(正体隠し)戦術の端緒的表現であって、国政レベルにおいても、こうした戦術によって、民意を狡猾に受け流してきたのです。私たち〈一般ピープル〉は、〈理〉と〈義〉に叶う長期的な視野に立って、狡猾で驕りたかぶるアベ政権に立ち向かわなければならないのです。もっと賢く、もっとしっかりしなければなりません。


「止めよう!辺野古埋め立て」

  2月21日(日)14:00〜15:30 首都圏アクション国会大包囲
    
美しい辺野古の海を軍事基地にするな!
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ワン・クリック・エリア
おもしろかったらクリックしてね!
にほんブログ村 犬ブログ 柴犬へ
にほんブログ村 にほんブログ村 格闘技ブログ 剣道へ
にほんブログ村 にほんブログ村 政治ブログ 平和へ
にほんブログ村
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる