サンダース氏に期待する!―――米大統領選・予備選挙


「普通の人々」による「政治革命」
  ―――「一般ピープル」はいかに政治に参加するか?!


   アメリカで、民主党の大統領選候補者の一人、サンダース氏が予備選挙で健闘しています。それにしても、共和党の有力候補があのトランプ氏ですから興味深いこと限りなしです。しかし、アメリカには「KKK(クー・クラックス・クラン)」や「マッカーシー旋風」の歴史もあるわけで、根は同じと言えるかもしれません―――全くおぞましいいことです!ところで、マスコミの多くは、こうした民主・共和両党の動きを「ポピュリズム(愚かな一般大衆に対する人気取り政策)」という表現で印象付けようとしています。しかし、問題の核心は、現在のアメリカにおける〈格差社会〉の現状が、もはや、アメリカン・グローバリズムに基づく国際金融資本や多国籍企業の利益に依拠する「中道・左派(オバマ・クリントン)」や「中道・右派(共和党主流)」の政権運営では解決することができない水準に達してしまっているということなのでしょう。すなわち、たとえ強固な「イスタブリッシュメント」の抵抗に遭うとしても、新自由主義的な国内的・国際的な〈秩序〉(=無秩序)がもたらす問題を解決しなければ、〈一般ピープル〉の―――それ故に、地球と人類社会の―――未来はないということです。勿論、トランプ氏の如きは、アメリカの抱えるその矛盾をより一層深め、「自爆」への道に誘い込むことになるでしょうが。

   ところで、サンダース氏についてとりわけ興味深く感じるのは、彼が明確に”establishment(支配層)"と”ordinary people(普通の人々)"とを対比させ、後者による「政治革命」を主張している点にあります。そして、そのことは、彼がアメリカでは珍しい「民主社会主義者」(「北欧型社会民主主義者」)であることよりも、はるかに大きな意味を持っていると思われます。彼の支持者に、2011年、ウォール街を占拠した若者たちを中心とする〈草の根〉運動の共鳴者たちが多く含まれているのは、そのことを象徴的に表しているようです。私も、これまで、日本における「イスタブィシュメント」(政官財の三角同盟を中心とする支配層)と「一般ピープル」(社会を実体的に支え、富と権力の源泉でもある存在)とを区別し、「一般ピープル」の立場から政治や経済を論じてきました。そうした意味において、サンダース氏の議論は、私にとっても大いに納得しうるもののように感じられるのです。

   私は時々考えます。もし私が江戸時代に生まれ育っていたとしたら、現代のアメリカ社会に生まれ育っていたとしたら、革命期のロシアに生まれ育っていたとしたら、何を基準にどのように物事を判断すべきと考えていただろうかと(「神」?「王」?、「民」?・・・)。しかし、これまで私が古今東西様々な書物に触れ〈共感〉しうると感じたのは、やはり、その時代その時代、その場所その場所で、(ノン・エリートの)〈普通の人々〉一人一人(シングル・パースン)を大切にする思想であったように思うのです―――この点については、今後少しづつ紹介していく予定です。そうした意味において、”change"のオバマには失望しましたが、「普通の人々」による「政治革命」を主張するサンダース氏がそうした〈共感〉を真に共有できる政治家であってほしいと心から願わずにはいられないのです。

   さあ、次は日本の参院選です。私たち〈一般ピープル〉の〈命と生活〉を本当に大切にするための〈政治主体〉として、私たちは、「イスタブリッシュメント」によって「当たり前のこと」とされてきた既成事実を批判的に捉え返す〈知性〉を持ち、近視眼的な利益誘導と恫喝に負けない〈勇気〉を持ち、多様性を有する「仲間たち」と協同・連帯しうる〈寛容性と人間性〉を持たなければならないでしょう。難しいことばかりですが、どうせ死ぬときも「未完」の一人(オンリー・ワン)です。〈一般ピープル〉の一人として、できるだけ胸を張って生きていきたいものです。


信教の自由〜「鰯の頭も信心から」
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   ※吉永小百合の『母と暮らせば』を観てきました。長男をビルマ戦線で、次男を長崎の原爆で亡くしたキリシタンの母親が、医学生だった次男の「亡霊」と思い出を回想しながら、そして、次男の婚約者の幸せ(→他の男性との結婚)を願いながら死んでいくというものだったと思います。個人的には、宮沢りえの『父と暮らせば』とはかなり違った印象を与える作品になっていたと感じました。脚本や配役など色々な理由が考えられますが、その大きなものの一つに、ラストシーンにおける母子の「天国への旅立ち」があるかもしれません。吉永小百合をあのまま死なせることはできなかったのでしょう。作品としての評価は別として、山田監督は優しい人に違いありません。ある人が「最近は人を憎むことが少なくて幸せだ」と言っていましたが、逆に言えば、人の幸せは、愛し愛された人々の幸せを感じ、それを願う(祈る)ことにあると言って良いのかもしれません。しかし、問題はそうした幸せを壊す戦争などの社会的事象にどう立ち向かうかでもあります。

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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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