再び「マイナス金利」について――なぜ円高なのか?

要するに〈一般ピープル〉の負担で、
 投資家と大企業のために動くと思われているのでしょう!


    
   政府・日銀が逆の効果を狙ってやっちゃった〈マイナス金利〉の導入も、発表直後を除いて全くその効果をあらわさず、それどころか、乱高下を繰り返しながら(こうした投機を許していること自体が問題なのだ!)、円高・株安への様相が濃厚です。理由は海外の要因が主なのでしょうが、どちらにしろ、今後、「マイナス金利」の負の側面がより一層顕著に現れてくることになるでしょう。金融機関のレベルでいうと、資金需要の弱い地方に根をもつ地銀に矛盾が集中し、またもや、業界の再編成が話題になるかもしれません。もちろん、「貸し渋り」や「貸し剥し」もです。しかし、最大のポイントは最終的にそのツケをどこに転化するのかであって、それは結局〈一般ピープル〉に対してでしかないのです。一つは手数料ですが、これは黙っていても消費税の増税によって2%も上がりますから、これ以上ということはあまりにも露骨で不可能でしょう(?)。そうしますと、バブル崩壊後のように、時を見ながらさらなる〈預金金利の引き下げ〉とその後の〈貸出金利の引き上げ〉ということになるでしょう。それにしても、これまで垂れ流されてきた「国債の長期金利が下がったから預金金利も」などという話は初めから分かっていることであって、初発の恣意的な金融操作を隠蔽するものと言ってよいのです。そうした〈まやかし〉を再び許すかどうかは、私たち日本国民の「民度」にかかっていると言って良いでしょう。

   さらに興味深いのは、なぜマイナス金利にもかかわらず日本国債が買われ、なぜ「比較的安全な資産として」円が買われたかということです。第一の疑問に対する直接的な答えは、結局、日銀が国債を買ってくれるからです。そして、このことは国内投資家でも海外の投資家でも同じことですから、これも円高の要因になります。それでは、第二の疑問に対してはどう考えればいいのでしょうか。これに対する答えは、まず、日本の実体経済の堅調さ(買うに値するものがある)ということはもちろんなのでしょうが、短期的には、投機筋も含めた外国人の投資家(機関・個人)がアベ政権の金融・財政政策の〈本質〉を見透かしている、すなわち、いざとなれば、日本の政府・日銀は、働き者である日本の「一般ピープル」を犠牲にしてでも、〈投資家・大企業〉の利益保護のために動くに違いない、あるいは、そうさせることができると考えているためだと考えられます。しばしば、膨大な〈財政赤字〉(潜在的な超インフレ=通貨価値の下落の要因)にもかかわらず円に対する信用の破局的な下落がなぜ起きないのかというと、膨大な国民の「個人金融資産」と日本の「対外純資産」の存在があげられてきました。そして、まさしく、アベ政権はそれを吐き出させる役割(「売国」)を「誠実」に果たすだろうと期待されていると言って良いのです。実際、アベッチは「アベノミクスは買いだ!」と外国人投資家に呼びかけましたが、その「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」とやらがどのように行われてきたかを見れば一目瞭然ではありませんか。

   そのためには、直接・間接、様々な方法が考えられます。例えば、大衆課税(消費税増税など)や医療・福祉・年金等々の切り捨て(「緊縮財政」)、そして、間接的には、金融政策です。確かに、現行の国際通貨制度の下で国民経済が「健全」に機能するためには通貨価値の安定は重要であって、政府・中央銀行による介入は必要と言えるでしょう。しかし、アベ=クロの「異次元の金融緩和」や「マイナス金利」などは、「国民」や「国民経済」のためにではなく、まさしく、一部の富裕層=お友達(投資家・大企業)の短期的な利益のために、国民にとって非常にリスクの高い「禁じ手」を連発していると言えるのです。そもそも、景気刺激策としての金融緩和(ー「買いオペ」)は財政赤字(次世代への借金の先送り)を増大させる要因となるだけでなく、なによりインフレ要因であって、富裕層には有利であっても、それこそ「トリクル・ダウン」でもなければ、一般の勤労者や年金生活者には負担となるだけなのです。また、今回の「マイナス金利」の導入もそうですが、低金利への誘導は、金を借りることのできる人や国には有利かもしれませんが、一般の預金者にとってはまさしく「ぼったくり」に他ならないのです。今回も、郵貯(普通預金金利 0.003%→0.002%)を皮切りに、他の大手都市銀行(三井住友:0.02% →0.001%)も続々と続いています。試しに、1回108円の手数料を利息として手に入れるためには1年間いくら預金しなければならないかを計算してみてください。私にはそんなお金はありません。要するに、郵貯を筆頭とする「一般ピープル」の膨大な金融資産を正当な対価もなしに利用しようとしているのです。

  ここ数日、4年連続の実質賃金の減少、そして、「GDP」の年率1.4%減(とりわけ、個人消費の落ち込みが重要)など、アベノミクスの虚像を明らかにする報告が続いています。日本社会は、格差が拡大し、貧困率が上昇し、労働環境が悪化し、福祉が後退し、社会が分断され、将来への不安が増大しています。こうした状況の中で、アベッチは、株価の変動に関連して、日本経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は良好で変化はないなどと宣っていますが、実は、TPPもそうですが、日本の国民経済の基礎を掘り崩し、米国を中心とする国際金融資本に売り渡しつつあるのはアベッチ自身と言って良いのです。アベノミクスに乗る人々は、日本社会の荒廃の中、資産や営業拠点を海外に移し虚飾の繁栄を享受したり、アメリカのように国内にゲーテッドタウンなどを作って暮らそうとでも言うのでしょうか。

〈富と権力〉の源泉である〈一般ピープル〉の「生き血」を吸い、不埒千万な悪業を繰り返すアベ政権!お天道様が許すはずはないわ!  

仏様だって許さないでしょう!
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善光寺・仁王像

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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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