衆院補選・北海道5区の結果に思う

 日本の主権者は現代の「僭主」に抗しうるのか?
   ―――日本の主権者はそんなに愚かではない!




我が野菜はアベノミクスには負けない!
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   ※一昨日の深夜、NHK・BS世界のドキュメンタリー『ドナルド・トランプのおかしな世界』を見ました。トランプの人格的問題性と彼を熱狂的に支持するアメリカの白人「貧困層」の姿には戦慄すら覚えました。5月5日午後5時から再放送がありますので、見逃した方には是非お勧めします。BBCのジャーナリズムとしての心意気も感じさせる秀作です。もちろん、古代ギリシャの「僭主」をあげるまでもなく、政治の世界では、危機と偏見を煽る「扇動政治家」の出現とそれに容易に「感応」する(人口の一定の部分の)人々の存在は「常識」的なものですらあるでしょう。しかし、そうした現象が、この21世紀の超大国アメリカにおいて、まさかと思われる言説と規模で現れているのです。そして、こうした事態は、「反中・嫌韓」を煽るアベ政権下の日本においても、けっして無縁ではないように思われるのです。

   ところで、アベ政権の〈無能〉さとそれ隠蔽せんとするが如き〈報道統制〉の強化は、熊本地震以降も、人々の不幸を利用するような形で、ますます強められていると言ってよいでしょう。事細かく論ずることはしませんが、(どれほどの効果あるいは誤りがあるのかの検証もないまま)一定の間隔で、アベの偉そうな「指示する姿」を垂れ流し、どさくさ紛れにオスプレイの投入を大声で喧伝し、「未経験」の熊本地震を前にしてさえ、間近な川内原発を〈静か〜に〉稼働し続ける(要するに、危険が全くないと装うために、事故が起こってしまうまでは動かし続けるつもりなのでしょう。なんて奴らだ!)等々、権力による組織化された「メディア戦略」は確実に推し進められているのです。こうした流れを止め、私たちの安全と安心を実現するには、夏の参院選における「野党共闘」の勝利が必要不可欠な第一歩となるのです。そして、その前哨戦が、今月24日投票の、京都3区と北海道5区における衆議院補欠選挙でした。この選挙に対する評価は様々ですが、私の個人的な感想は次のようなものです。

   まず、京都3区(投票率30.12%)は、民進(社推薦)の泉健太氏(65,051票)がアベ政権のお友達であるおおさか維新の会の森夏枝氏(20710票)に3倍の差をつけて当選したこと、これは「野党共闘」の観点から非常に大きいように思われます。
   また、北海道5区(投票率57.63%)については、池田氏の敗北は非常に残念ではありますが、大局的に見れば、決して敗北とだけ考える必要もないのだろうと思われます。それは、市区町村別および無党派層の投票動向に見ることができましょう。

 衆院北海道5区補選確定得票数(北海道選挙管理委員会のHPより)
当 135,842 和田義明<1>自新=[公][こ]
  123,517 池田真紀 無新=[民][共][社][生]

 衆院補選確定得票数
          和田よしあき      池田 まき
市区町村名     得票数 (得票率%)    得票数 (得票率%)
札幌市厚別区   29,292 (46.70)   33,434 (53.30)
江別市      28,661 (49.12)   29,687 (50.88)
千歳市      25,591 (63.93)   14,439 (36.07)
恵庭市      19,447 (59.82)   13,062 (40.18)
北広島市     13,419 (46.89)   15,200 (53.11
石狩市      13,103 (49.94)   13,133 (50.06)
市区計      129,513 (52.12)  118,955 (47.88)

当別町      5,023  (56.28)    3,902 (43.72)
新篠津村     1,306  (66.43)     660 (33.57)
石狩振興局    計 6,329  (58.11)    4,562  (41.89)

北海道第5区   135,842 (52.38)  123,517 (47.62)  

    
   言うまでもなく、ここで注目すべきことは、青字の都市部で野党統一候補=池田氏が自公の和田氏を超えていることです。これに対して、和田氏が池田氏に大差をつけた千歳と恵庭などは、いわゆる自衛隊関係者の多い地域で、これまでも自民党の地盤といわれてきたところです。そこに、今回は、イケメン小泉進次郎をはじめとする大量の組織的動員をかけ、徹底的に票固めをした結果がこれです。もちろん、アベは、自衛隊関係者に対し、その存在を認め、評価してきたのは「自民党」なのだと宣伝したのでしょうが、実は、憲法違反の集団的自衛権容認の戦争法をでっち上げ、フルスペックの憲法改定を策し、「専守防衛」と災害派遣で自己の存在を確証してきたこれまでの〈自衛隊〉を否定しようとしているのはアベ自身に他ならないのです。すなわち、アベは、日米のエスタブリッシュメントの利害に基づき、〈自衛隊〉を〈軍隊〉として海外に派遣し、米軍の露払いとして差し出そうとしているだけなのです。おまけに、アベたちは、なんと、憲法9条は核兵器や生物・化学兵器を禁止しているわけではなく、〈政策的判断〉によって保有を見合わせているだけだと強弁し、〈自衛隊〉にそうした非人道的な役割さえ押し付けようと企んでいるのです。アベは、自分の〈駒〉として利用するため、さかんに自衛隊員を持ち上げようとするでしょうが、もし、自衛隊員が米軍との「お友達作戦」の最中、〈虚偽情報〉に基づいて甚大な被害を被った時、それに抗議する自衛隊員にどんな対応をとるでしょうか。きっと、現場の自衛隊員の方々の方が容易にその様子を想像できるのではないでしょうか。自衛隊は、「警察予備隊」として、「災害救助隊」として自己規定することこそが、憲法9条の理念に適うものなのだと私は思います。

   また、共同通信社による出口調査では73・0%が野党統一候補=池田氏に投票したとのことです。和田氏が称揚するアベノミクスなど、日本の無党派一般ピープルにとっては、もうとっくに正体がバレているのです。また、農業を担う北海道の人たちも、あのノーベル経済学賞スティグリッツ教授が、TPP(=「悪い貿易協定」)について、「あらゆる人々の犠牲のもとに、アメリカのごく一部の最富裕層と、世界各国のエリート層が恩恵を受ける」危険性を指摘していたことを噛みしめるべきです(『週刊金曜日』、1082号、13頁)。〈セコイ〉アベ政権に瞞着されてはなりません。

   さあ、夏の参院選に向け、私たち〈一般ピープル〉も、自分の頭で考え、主権者として発言し、行動していかねばなりません。アベにこの日本と世界を壊されてなるものですか!

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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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