日々雑感――2016年10月――日本社会の「劣化」

     「逝きし世」の〈普遍〉的価値観が・・・



秋晴れの、落穂拾いじゃないけれど 
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   ※10月にはブログを更新できませんでした。思い起こせば(?)、10月は結構忙しい月だったのです。まず第一に、卓球クラブに入り、週1回活動することになりました。感想は、「運動は体に良くない!」と言うことです(笑)。とにかく、汗だくになり、身体中に乳酸が溜まるのです。また、ビックリしたのは、私が1st兄貴から譲り受けたラケットは「ペンホルダー」型だったのですが、なんと、それはペンのように握ってはいけなかったのです(笑)。現在、修正中ですけれど、なんともしっくりきません。でも、楽しいので、基礎からしっかり勉強してみるつもりではいます。
   また、中・高時代の友人や元の職場の友人たちと会い、いろいろな話を聞きました。旅行も、バイクで栃木市の例幣使街道と群馬の榛名山と天神峠、「おじさん旅行」で長野県の蓼科から清里へ、そして、家族旅行で千葉の成田山・新勝寺にも行ってきました。さらに、歌舞伎座で中村芝翫の襲名披露公演も見ました。これらについては、ぼちぼち、ブログに書いてみたいと思っています。

   ところで、10月の初めには『殿、利息でござる』という映画も観ました。その後、磯田道史氏の原作『無私の日本人』も読んだのですが、これが私にとっては精神衛生上大変よろしくなかったようです。映画も面白いですし、原作も力作で、まだの方には是非お勧めしたいと思います。でも、現在の自分自身と日本の状況を振り返り見ますと、「鬱」になりそうなのです(苦笑)。『無私の日本人』は、(映画の原作である)「穀田屋十三郎」・「中根東里」・「大田垣蓮月」の三編からなる「評伝」ですが、なにしろ、磯田氏によって描き出されたそれらの登場人物は、全くもって「素晴らしい」、魅力溢れる人々なのです。そこにおける「無私」とは、「個」を捨て幻想的な「公」に従うということではなく、「個」の〈解放〉のために「我欲」を捨て、一途に「共助」を実践する謂と考えられます。そして、それらは、まさしく、昨今の「我欲(金、権力、名声等々)の追求」を恥ずかしげもなく正当化する支配的風潮(新自由主義)に反省を迫るものと言えます。ただ、こうした思想や社会的意識が、もはや「逝きし世」のものでしかないのではないか(渡辺京二『逝きし世の面影』)、あるいは、現代日本の思想や文化にも生き続けているのか、そうしたことが大変気がかりに感じられたのです。

   さて、上の話とも関連しますが、10月には自動車とバイクの「リコール」を受け、その時の整備士さんや店のご主人の誠実で親切な対応に正直感動しました。日本社会の「質」はこうした人々によって支えられているのだと改めて感じました。しかし、この時の車の整備で、世の中には「誰かさん」のように詐欺師まがいの人も確実に存在するということも判明したのです。と言いますのは、以前、あるガソリンスタンドでオイル交換をした際、担当の人が泡の混じったオートマオイルを私に見せ、これも危険だから交換したほうがいいと勧めたのです。私は所持金も少なく不審にも思ったので断りましたが、あれから2年、ディラーの整備士さんによると、オートマオイルには全く問題はないということでした(笑)。

   もちろん、新潟知事選での米山隆一氏の勝利や大隅良典氏とボブ・ディランのノーベル賞受賞など明るい話題もないわけではありません。しかし、昨今の日本と世界の〈心象風景〉は、極度に〈うすら寒い〉ものがあります。トランプ現象やTPPに関する「強行採決」発言とその後の対応、大阪府警機動隊員の差別発言等々、いちいち数え上げるときりがありません。もちろん、アベ政治のアホらしさなど、コメントすらする気になれない代物です。悪い冗談ですが、これでトランプが勝ったら、「似た者同士」の、「理想的」な日米同盟が形成されるということになるのでしょうか。それにしても、新自由主義的な社会–経済システムとその価値観の下、歪んだ薄ら笑いを浮かべる「強者」の傲慢で恥知らずな醜さと「荒んだ」対他的な関係性の中で非人間的で差別的な感情に支配されてしまう「弱者」の閉塞感と歪んだ怨恨、まあ、とんでもない社会になったものです。社会の「劣化」は正に深刻です。そして、こうした社会の中に生きることの難しさは、東京に行く度に遭遇する「人身事故」にも明らかなように、日本人の4人に一人(25.4%)が自殺を考え、6.8%(推定53万人)が自殺未遂を経験しているという(日本財団による)「自殺に関する意識調査」の結果に端的に表れていると言えるでしょう。今の日本は、4人に一人が自殺したいというような社会なのです。なんということなのでしょうか!

   おまけに、卓球で疲れてもいるからなのでしょうか、最近、現役時代の人間関係に関連する「悪夢」も見るようになりました。しかし、それらは、暗い気持ちにもさせるのですが、同時に、「まあ、あのストレスの中、よく頑張ってきたなあ」と自分自身を褒めたい気持ちにもさせるのです。また、ストレスの対象だった人物についても、自分自身に対する恥ずかしさも交えながら、妙な「懐かしさ」も感じるのです。不思議なものですね。あの頃は、現在と比べれば、まだまだ「牧歌」的だったのかもしれません。

   快晴の文化の日も終わります。剣道の全日本選手権は、手首が切り落とされてしまうような見事な小手で、勝見洋介5段が初優勝しました。明日は、コンサートに行ってきます。さあ、眠るとしますか。



カエル君、いい寝場所を見つけたね!
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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