徒然なるままに「弥生」―――2017年3月

 命をあらためる春は来る!
   ――真っ当な若者たちが人間らしく生きていける世の中を!
        

 

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僕願う春の弥生に良き世をば


   ※少々体調がすぐれませんでしたが、サロさんと散歩をし、本を読み、歌舞伎などを観に行ったりするうちに回復してきたようです。そして、春は確実にやってきます。今日は、最近の読書について書きます。

   図書館通いの中で、また、幾つかの面白い本に出会いました。『杉浦日向子と笑いの様式』(田中裕子・佐高信)や『鳥の物語』(中勘助)などです。
   前者については、とりわけ、杉浦の「桜は明日の希望の花なんですよ」という短文に心惹かれました。この10年、桜の花には私の母の死という辛い思い出が結びついていましたが―――10年前の3月に亡くなった母の最後の句は「花見する 空一面の桜色 心に残るうれしさ残る」でした―――、これからは、杉浦の言うように、「希望を込めて見上げる花」にしていきたいと改めて思うのです。また、杉浦と田中裕子そして佐高信の対談も大変興味深く、特に、佐高と〈江戸庶民の笑い〉について語った「出世すごろく地獄図」や田中と〈江戸の隠居文化〉について語った「低成長時代を生きる」などは、隠居生活に入っている私にはぴったりの内容でした。
   『鳥の物語』は、私が『銀の匙』、『犬』に次いで読んだ中勘助の3冊目の本でした。これは、戦中から戦後にかけて中が書き連ねた、〈鳥〉の視点から語られた「大人のための童話」集で、私たち人間にもっともっと「真っ当に」(アベ的な意味ではなく「美しく」)生きてみたいと思わせる作品でした。中は『漱石先生と私』で、自分を「人間嫌い」だと言っていますが、『犬』にしても『鳥』にしても、私たち人間の在り方に対してなにか反省を迫るものがあるようです。いやはや・・・
   他に、安丸良夫の『現代日本思想論』も読みました。「懐かしい」思想家たちがたくさん登場する大変興味深い評論集です。彼の主著『日本の近代化と民衆思想』の中における「通俗道徳」という概念には若干の違和感も覚えていたのですが、「あとがき」にまで溢れる、「現代」という時代と切り結ぼうとする彼の真摯な姿勢には、「学者」の〈処世術〉を超えた熱い想いが感じられました。また、『丸山眞男講義録』を踏まえた第5章の「丸山思想史学と思惟様式論」は、私自身が自らを考えていく上でも、大変参考になるものでした。 

   さて、話を現在の日本の状況に転ずれば、政治や経済を私物化し、「お友達」のセコ過ぎる利害を臆面もなく貪るわが国「エスタブリッシュメント」の腐臭ぷんぷんたる姿が、白日の下に晒されつつあります。まさしく、森友学園の「校庭」からは、埋められた生活ゴミだけではなく、ドロドロした〈嘘〉や〈金〉や〈驕り〉が次々と顔を出しているのです。私たちは、「リテラ」や「日刊ゲンダイ」や「赤旗」などの信頼できるメディアを通して、〈事実〉を知ることができます。しかし、アベと会食を繰り返すマスコミ主流は、なんとか視点をずらしたり、あるいは、籠池たちだけに「罪」をなすりつけて、〈アベ隠し〉を図ろうとしているようです。そして、もしこのようなアベ政治が続くならば、日本の教育は多かれ少なかれ森友学園(塚本幼稚園)化されてしまうだろうこと、そして、日本の政治は、アベの「お友達」の富と権力のために、ツラっと国民に嘘を言い、真実を歪め知らせず、批判するものには暴力をすら振るう、国民多数の意志と幸せに反する独裁的なものになってしまうだろうことを忘れてはなりません。その結果、国民多数の生活と命は軽んじられ、私たち老人の老後はもちろん、これから幸せな生活が保障されるべき若者たちの教育・労働・家庭等々は、無残にも犠牲に供せられてしまうことになるでしょう。少なくとも、北欧福祉国家の現状と比較しようではありませんか。今の日本の政治的方向性が改められなければ、私たちの将来に「春」は望めないことでしょう。
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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