2017年憲法記念日に―――

 いやはや、何が起きていることやら
  ―――いったい誰のため、そして、何のため?!




   ※今日は憲法記念日だ。新聞の世論調査によると、「9条」改憲については反対派が賛成派を上回っているとのことだが、その差は縮ってきているとのことだ。その要因は、恐らく、中国の海洋進出や北朝鮮情勢に対するアベ政権の「ショック・ドクトリン」の結果なのであろう。もちろん、一昔前であれば、こういう情勢〈だからこそ〉「日本国憲法(平和主義)」だったはずだが、今日のある種の「現実主義」者たちにとっては、眼の前にある権力政治の〈流れ〉に順応していくことこそが「安全」を保障するもののごとくに感じられているのかもしれない。もちろん、そうした〈流れ〉の背後には、そうした状況を演出し、プロパガンダに精を出している輩が存在するのであり、そうした権力主義者どもの「突っ張り合い」に付き合わされて怪我をしてから気づいても遅いのだ。歴史は性懲りも無く繰り返されるのだろうか。

   先日、春の植え付け作業がほぼ終了した。現在はアスパラガスの収穫が続いているが、昨年から植え付けてあるキャベツと玉ねぎの他に、トウモロコシ・枝豆・大根・人参の種を蒔き、そして、トマト・ナス・キュウリの苗を植え付けた。あとは、月末にサツマイモを植え付ければ完了となる。手には豆ができ、体には乳酸が溜まり、頭の働きも悪化していたが、世の中の動きはもっともっとひどい有様だった。トランプによるシリア空爆から北朝鮮との威嚇合戦、そして、国内政治における「森友かくし」と「共謀罪」、そして、相次ぐ閣僚らの問題発言だ。もちろん、こうした動きが、愚かしい指導者たちの手前勝手な都合で生み出されていることは間違いはないことで、そうした行動によって被害を受けるのはいつもわれわれ「一般ピープル」というわけなのだ。シリアで、アフガニスタンで、朝鮮半島で、そして、日本でということになる。強欲な権力者たちの歪んだ薄ら笑いが聞こえてくる。しかし、いわば「必然性の網の目」の中で生きていかざるを得ないわれわれ「一般ピープル」ではあるが、そうした我々自身が、「日常生活」の問題点そのものを的確に捉え返し、自らの真の利害を自覚化できなければ、こうした動きは放置されたままになるのだろう。全ては「一般ピープル」の視野の拡大(ー主権者意識の獲得)にかかっているのだとは思う。

   イランと朝鮮半島の危機については、様々な解説を見ることができたが、私が一番面白いと思ったのは、『デモクラシータイムス』の「トランプ政権と世界の混乱」や「北朝鮮挑発の愚、シリア攻撃の不可解〜タカ派の平和ボケ」における田岡俊次氏の話だった。まあ、「上から目線」の話ではあるが、大まか、国内における危機的な情勢を国外での戦争挑発行動によって誤魔化そうとするトランプの悪あがきで、そもそも、空爆の理由とされたシリア政府の毒ガス兵器使用自体がかなり怪しい上(ヌスラ戦線?)、どちらにしても、自国防衛でもなく安保理決議もない先制攻撃が国際法違反の侵略であることに間違いない。何しろ「平和は力によってのみ達成される」(ペンス副大統領)というむき出しの「権力政治観」の持ち主たちにとって、口先でなんと言おうが、「国際法」など大した意味を持たないと考えているのだろう。ただ、トランプの行状によって、アメリカの「帝国主義」国家としての本性がより露わとなったことだけは意味がある。現在の中東における悲劇を引き起こした元凶もアメリカの侵略に他ならないからだ。今回の「チキンレース」も、アメリカだけは「無事」だという目論見であろうが、ファシストのビジネスマンには困ったものだ。

   ただ、日本国民として言えば、こうしたトランプのアメリカに追従するアベ政権の姿勢こそ真の危機だと言って良い。アベ政権は、発足当初から、日本国憲法をなし崩し的に破壊しつつ、アメリカとの(情報戦を含む)〈共同軍事行動〉へ突き進んでいるが、今回も、日本国憲法の「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」との規定を全く無視して、トランプによる先制的武力行使と軍事的威嚇行動を支持・評価し、さらには、空母カールビンソンの行動に自衛隊を随行(「防護」?)させているのだ。こうしたことは、日本が日本国憲法をもとに東アジアにおける平和交渉の要となりうる可能性を失わせることはもちろん、朝鮮有事の際には、在日〈米軍〉基地だけではなく、「敵国」日本への攻撃の絶好の口実を与えてしまったと言って良いだろう。まさしく、海外における戦争・紛争への自衛隊の参加=紛争当事国化という「戦争立法」の狙いが現実味を帯びてきたわけだ。そして、アメリカに金と血を貢いでおけば自分たちの〈身の回り〉は大丈夫だろうと〈実のところ〉能天気に楽観しているアベたちにとって、原爆1000個分の原発が日本に何基あろうと一向に御構い無しというわけなのだ。

   ところで、マスコミは盛んに「北朝鮮の挑発」を宣伝しているが、最近の「斬首作戦」を含む米韓合同軍事訓練やアメリカによるICBMの発射そしてアフガニスタンにおける気化爆弾の使用など、挑発は十分に双方向的なのである。それどころか、第2次大戦以後に限ってみても、アジア・中南米・中東・北アフリカへの〈侵略〉と軍事的威嚇(挑発)など、アメリカはダントツの「世界一」なのだ―――スノーデンらによれば、「情報戦」の様相も全く同じである。そうした中での〈停戦〉中の米韓対北朝鮮の力関係は明らかで、一旦全面的な軍事的衝突が起きれば、北の現政権が存続しうる可能性はほとんどないといってよいだろう。つまり、いわゆる北の「瀬戸際外交」とは「やり返せる」力と意志の尋常ならざる誇示であって、北の核武装も、全面的な軍事的衝突を自らは望まないだろうという意味で、「抑止力」的性格を持つと言っても良いのだろうと思う。しかし、だからといって、そうした北朝鮮の行動が正当化されるはわけでは全くない。そもそも、他国の「一般ピープル」を拉致してその人生を破壊するような政権を支持できるわけはないし―――しかし、なんと、謝ろうともしない政府も存在するのだ!―――、また、そうした政権の維持のために、「一般ピープル」への究極的な無差別攻撃である核兵器の開発などをどうして許容することができるだろうか。しかし、こうしたことは、そっくりそのまま、現在の核保有国やその先制使用やそれによる威嚇を支持する同盟国の権力者にも当てはまめることができるのだ。我々「一般ピープル」にとって必要なのは、こうした権力者たちが支配する状況の中にあっても、膨大な犠牲者を生み出す武力衝突を慎重に回避しつつ、さらには、そうした可能性を極小化するための大量破壊兵器の縮小や廃絶を推し進め、そして、何よりも、紛争を平和的に解決していく方法を探り出していくことことだろう。こうした方向性にこそ知恵を絞らなくてはならない。

   ところが、こうした観点からアベ政権を見ると、彼らが国際紛争を武力と武力による威嚇、すなわち、〈戦争〉によって解決しようとする方向に向かっていることは明らかだ。それも、決して「専守防衛」ではなく、「〈海外〉における米軍との共同行動」である。そして、こうした方向性は、私たち「一般ピープル」の犠牲を必ず要求するのである(→「教育勅語」)。しかし、そうした犠牲を一方では美化しつつも、一旦都合が悪くなると、それを見て見ないふりをしたり、無かったことにしようとしたりするのだ。そして、こうした姿勢は、究極的な無差別攻撃である核兵器を禁止しようとする国際条約に対するアベ政権の姿勢(=反対・不参加)に明瞭に表れている。要するに、彼らは彼らの「おじいちゃん」たちによって遂行された無謀な〈戦争〉によって生み出された広島・長崎の被爆者も、これから彼らが海外で行う〈戦争〉によって生まれて来ざるを得ない犠牲者も、彼らが必要とする上で「仕方のないことだ」と言いたいわけだ。ただ、もし彼ら自身に「火の粉」が及ぶようなことにでもなれば、彼らは「一般ピープル」に犠牲を強いてきたにもかかわらず、コロリと意見を変えることだろう。戦争を煽り、「投降(妥協)」を禁じていた者たちが、コロリと「投降(妥協)」したように。「投降(妥協)」が悪いというのではないが、それが彼らの極めて私的な都合によるだろうことを忘れてはいけない。そんな彼らが、主権者たる我々国民一人一人の思想の自由や表現の自由を監視したり、規制したり、弾圧しようとしたりするのだ(共謀罪)。

   このところ、NHKスペシャルの「憲法70年 “平和国家”はこうして生まれた」やNHK/BSアナザーストーリーズ「誕生!日本国憲法~焼け跡に秘められた3つのドラマ~」を感心しながら見ている。新たに発見された資料もあるし、これまでにも研究されてきたことを非常にわかりやすく説明もしている。こうした視点からしても、自民党の改憲草案などは問題にもならないレベルのものだ。しかし、アベは、今日も、9条の1項(戦争放棄)、2項(戦力不保持・交戦権の否認)を残したままの改正などと言い出し、また、教育の無償化と絡ませて、2020年までに改憲を目指すなどと言っている。日本の「一般ピープル」は本当になめられているのだろう。ともあれ、アベは、徹底的な「嘘つき」首相として名を残すことになるだろう。反面教師としては、日本に貢献したと。


   
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2017年11月現在満11歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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