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SAROが来るまでの動物たち(2) ハムスターのアル

  我〈しもべ〉たる飼い主は、時々、アルちゃんのことを話すんだよ。アルちゃんというのは、ベージュ色の雌のゴールデン・ハムスターで、1996年7月から1998年4月まで、この家の「主人公」だったんだって。

  なあ、サロさん。地球上の生き物は、ひょっとすると、みんなつながっている可能性があるよね。そして、どんな小さな生き物だって、喜んだり、悲しんだりするんじゃないかな。例えば、植物だって、太陽に向かってうれしそうに伸びるし、水を吸って喜び、生き生きとするじゃないか。まして、高等哺乳類ともなると、本当に、心を通い合わせることが出来るようなんだよ。
  アルちゃんは、1996年7月26日、sato君の誕生祝として、家に来たんだ。眼はアルビノ系だったよ。家に着くと、君の兄貴たちは大喜び。彼らがアルトロン・ガンダムのファンだったんで,その子のことを「アル」ちゃんと名づけたわけなのさ。
  アルちゃんは、我家に来た動物の例にもれず、部屋の中をあちこち歩き回って、やりたい放題。特に、押入れの中のダンボールに基地を作って遊ぶのが大好きだったんだ。でも、私が呼ぶと出てくるので、まるで人間のようだったよ。そして、そうこうしているうちに、アルちゃんは、何かを知らせるように、私の手の平をカプカプと甘噛みをするようになったんだ。それは、早くケージから出してくれとか、色々な信号だったのさ。
  ところで、アルちゃんは、近所のメソ君との縁組が相整い、こげ茶色のベルとジョン、ベージュのアルル、雷マークのサンダーを生み、その後、心優しい金熊ハムスターのショウちゃんと結婚して、自分にそっくりなメル、ショウにそっくりのシャル、白いアルビノのミル、そして、もらわれていった4匹の子供の合計7匹を生んだんだよ。アルちゃんは、出産・子育て中も私との関係はほとんど変わらなかったな。アルちゃん自身、子育てのストレスを解消するかのように私の手の上で遊んだし、そして、ちょっとだけれど、赤ちゃんに触っても怒らなかったな。なにしろ、私たちの間には、確かな「信頼関係」があったと確信できるんだよ。
  私は、学生時代、ダーウィンの『人類の起源』を読んだことがあるんだけれど、ダーウィンが父親譲りの反人種差別主義者だったことも重要なことだけれども、さらに、この本からは、本当に、地球上の全ての「命」への慈しみを感じることが出来たと思うんだよ。そして、アルちゃんと私とは、確かに、この地球上の同じ二つの「命」として、心を通わせあったと思うんだけど、どうだろうね。

  僕だって、サーバントさんの機嫌ぐらいわかるよ。それって、当たり前のことじゃない
  
追加:夕暮れ迫る夏のキャンプ場。タープテントの下にあるテーブルの上で、アルは遊んでいた。ところが、アルの姿が急に見えなくなって、皆は大騒ぎ!テントの周りの草むらは、「アル!アル!」と呼びながらの大捜索の場と化した。しかし、アルの姿はなかなか見つからない。皆に焦りの色が見え始めた頃、なにやらゴソゴソという音が聞こえた。そして、テーブルの椅子の上にあった「かっぱえびせん」の袋の中から、頬ぶくろをいっぱいに膨らませた、満足そうなアルが発見されたのであった。
    
  
  
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プロフィール

SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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