鳥居峠から四阿(あずまや)山―――夏山2017

 眺望に恵まれた穏やかな山容―――
   上州古道・華童子の宮跡と嬬恋清水に癒されながら

 

バラギ湖のキャンプ場で
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  ※この十数年間、「姉貴」とサーヴァントは、年に1回、夏山を楽しむことにしている。今年は、前夜に麓のバラギ湖でキャンプをした後、鳥居峠から四阿山に登ることにした。私は右足を痛めていたので不安もあったが、台風一過の好天にも恵まれ、楽しい山行となった。写真は、前夜のキャンプの様子だ。30年もののタープに、ゴアライトとツェルトを張って(もちろん、サーヴァントがツェルト=簡易テント)、夕食には焼肉、温泉入浴後には、冷えたビールと茹でたてのトウモロコシを味わいながら、ゆっくりと話すことができた。少し寂しいが、「姉貴」も大人になったものだ。



華童子の宮跡付近の四阿(あずまや)
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  ※四阿(あずまや)山は、浅間山の北西に位置し、群馬県と長野県にまたがる、いわゆる「日本百名山」(深田久弥)の一つだ。上州側では「吾妻山」と呼ばれていたらしいが、その山容が「四阿(あずまや)」(=庭園などにある屋根と柱だけの休息所)に似ていることから、信州側では、かなり古くから四阿山と呼ばれていたらしい。今回は菅平からではなく鳥居峠からアプローチしたが、その理由は「上州古道」(華童子通り)を通ってみたかったからだ。「大和朝廷」側に肩入れするつもりはないが、鳥居峠は、ヤマトタケルが東征の帰りにオトタチバナ姫を偲んで「吾妻はや」と三度嘆いた場所とされ、そこから、近隣の村を「嬬恋(つまごい)」と呼ぶことになったらしいという話もある。上の写真は、その「上州古道」・華童子の宮跡付近の四阿(あずまや)を背にしたものだ。



槍・穂高連峰 遠望
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  ※この写真は、その四阿(あずまや)から見た槍・穂高連峰だ。昨年は、常念〜蝶が岳の縦走路から真近にそれを見たが、こうした遠望も味があるものだ。ただ、10時を過ぎると雲が出てきて、遠望は効かなくなってしまった。



浅間方面と広大なキャベツ畑
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  ※早朝には見えていた浅間山も雲に隠れてしまったが、麓の田代湖やバラギ湖そして広大なキャベツ畑などが目を楽しませてくれた。バラギ湖のキャンプ場には虫がほとんどいなかったのだが、確かに、そうした条件でこそあの広大なキャベツ畑が可能なのではないかと思われた。雑草と虫たちによる食害に悩まされている我が家庭菜園とは大変な違いだ。



明るい夏山の空に向かって
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  ※こうした空の青さも夏山の大きな魅力の一つだ。また、このコースは利用者が少なく、のんびりとマイペースで登ることができた。当日は気温がさほど上がらず、クーラーよりも爽やかな冷風が気持ちよく、体力的に非常に楽だったことも大きい。毎回、何事か問題が起こる我々の山行であったが、今回は順調そのもので拍子抜けするほどだった。



四阿山(2354m)山頂にて
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  ※山頂には嬬恋村を向いた「信州祠」と菅平を向いた「上州祠」の二つがあった。写真の後方には根子岳がはっきりと眺められた。ただ、これまで二人で登った妙高や雨飾などの山々も見ることができるはずであったが、雲に邪魔されて確認することができなかった。山頂付近でいつものフルーツ缶詰とりんごで登頂を祝し、昼食をとった後、往路を下山した。



「嬬恋清水」に癒されて
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  ※下山途中10分ほど脇道に逸れ、「嬬恋清水」に立ち寄った。「嬬恋清水」は、標高2179mに位置する関東最高地点の湧水で、古くは「四阿山信仰の山の霊水」として崇められ、この地で修行した山伏や修験者を支えた命の水、別名「熊野清水」とも言われたという。私には、今まで飲んだ湧水の中で一番美味しく感じられ、このコースを選んで本当に良かったと思った。



きれいな蝶がいた
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  ※古永井分岐から県境に沿った路をとったが、この写真は途中のお花畑で出会った蝶だ。なんという蝶だろうか。



的岩の奇岩
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  ※下山路の途中に、国の天然記念物「的岩(まといわ)」があった。俵を積み重ねたような屏風状の複輝石安山岩の岩脈で、源為朝〈あるいは〉源頼朝がこの岩を的にして弓を打ったという伝説があるそうだ。かなりファジーだが、そこがまたなかなか面白いと感じた。



太古を思わせる森を行く
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  ※このコースで最もうれしかったのがこの太古を思わせる森だ。クマやシカがひょっこり顔を出してもおかしくない雰囲気を持ち、また、原始や古代の人々の「生活」を感じさせる場所でもあった。人の手も入っているのであろうが、こうした場所になぜか郷愁を感じてしまうのだ。

   今回の山行は、鳥居峠の林道終点ロータリーを8時に出発し、休憩・昼食を含めて、14時30分に下山することになった。実質的な歩程は5時間ほどだったわけだ。私にとっては、この程度の時間が最も適当なのだろう。山を長く楽しむためにも、無理はしてはいけないわけだ。この後、上田市の「真田ゆかりの湯 千古温泉」に立ち寄って汗を流し、ブルーベリーとトウモロコシをお土産にして、家路についた。この夏の旅もこれでお終いか。

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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2016年11月現在満10歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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