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NHKスペシャル『ノモンハン 責任なき戦い』を見て

 戦前の政治と戦争を批判し抜く以外に
    ―――日本と日本人の誇りを取り戻すことはできない!


   ※今年の夏のテレビ番組の中で最も興味深かったのは、甲子園における金足農業の活躍とNHKスペシャル『ノモンハン 責任なき戦い』、そして、NEW23の 「綾瀬はるか『戦争』を聞く~ 語らなかった女たち~」だった。金足農業については、我が「一般ピープル」の血が俄然さわぐといった有様で、今日2時からの大阪桐蔭との決勝戦では全力で応援しようと思っている(W)。

   さて、後の二つは、それぞれ軍と民の関係者の〈証言〉を基にしたものだったが、戦争のなんたるかを考える上で本当に貴重なものと感じられた。前者は、陸軍上層部の醜い無責任体質と下部への責任転嫁の有様を、そして、後者は、女性への戦時性暴力と性差別の有様を語る、衝撃的なものだった。同時に、私の人生の中にも、同じような輩が確実に存在したこと(いた!いた!)、そして、現在でも、そうしたエセ・エリートどもがマスコミを賑わせていることに慄然とさせられたのだった。今回のブログでは、そのうち、『ノモンハン 責任なき戦い』について考えたことを書いておきたい。

   番組を見て、とりわけ許せないと感じたのは、功名心にかられ「天才」を気取っていただろう関東軍参謀のツジ・マサノブで、自らの無能(国境紛争に関する半端な軍事理論と乏しい情報収集力そして独断的で無謀な判断)とつまらぬ精神主義の帰結として多くの将兵を無残な死に至らしめたにも拘わらず、それに対する責任意識の片鱗すら見せなかったその姿だった。彼は、その後、参謀本部へ転属となり、あの無残というしかない南方作戦などを指導したのだが、敗戦後は、日本国憲法下の衆議院・参議院の議員となって、1968年まで生き延びたのだった。彼は、「卑怯な行動は断じてなかった」などと宣っているらしいが、作戦を主導した参謀としての責任には頰被りし、現地部隊の指揮官に責任を転嫁して自決にすら追い込んだノモンハンだけではなく、彼の一生自体が「卑怯」だったというほかはないだろうと思うのだ。もちろん、こうした無責任体質は、彼を重用し、昭和天皇の意向にも反して彼を擁護した(天皇を「天さん」と呼んだ)参謀本部の稲田正純やさらに陸軍最上層部にまで及ぶのだ。そして、こうした無能と無責任体質を〈批判〉から守ったものこそ、東條の『戦陣訓』(「生きて虜囚の辱を受けず」)に帰結するところの、国民と兵士を戦争のコマ扱いし、多くの将兵と民間人をも呪縛した、あのアホらしい〈精神主義〉だったといえるだろう。つまり、戦争指導者の多くは、自らの無能と失敗を誤魔化すためにも、このアホらしい精神主義を振りかざして、戦線を拡大し、犠牲を極大化しつつ、終戦を遅らせ、そのあげく、国民や兵士には強要した「戦陣訓」に殉ずることもなく、ひたすら自らの保身に走ったのだ―――無条件降伏=投降=捕虜なら、それを禁じていた東條をはじめとする戦争指導者はどうすべきだったというのだ。

   ノモンハン事件を研究した司馬遼太郎は、陸軍上層部の有様に嫌気がさして、執筆を断念したという。この番組はそうした有様を新しく発見された資料をも示しながら明らかにしている。まさしく、日本という国と日本人は、こうしたエセ・エリートどもと決別しない限り、真に誇りを取り戻すことはできないだろう。そして、今、彼らを擁護し続けるその末裔たちは何をやっているのか?!私欲とウソにまみれ、国民の命と生活を犠牲にして恥じることのない彼らの姿が眼前にある。

   決勝戦が始まった。さあ、KANANO頑張れ!

   
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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