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韓国の民衆の動きについて考える

少しは、相手(韓国の民衆)の「身」になって考えてみることだ

   ※夏も終盤だ。朝夕のサロさんとの散歩も楽になってきている。今日は埼玉県知事選の投票日だ。県民が、上田県政の継承と発展を訴える候補者を選ぶのか、千葉の森田知事のようなイメージキャラクターを選ぶのか、「仁術」よりも「NHKをぶっ壊す」ために出馬したらしい京大出の医者を選ぶのか。さて、どうなるか。ただ、一言言えば、学校の偏差値や社会的地位など、一般ピープルにとっては、全く”意味”を成さないと言うことだ。

   さて、前回は香港の民衆の動きについての感想を書いた。その時書き忘れたことに、香港特別行政区政府に対するデモ参加者の中に、堂々と旧植民地本国イギリスの「ユニオンジャック」を振りかざしていた人がいたことがある。「おいおい、君はイギリスの植民地支配を認めるのかよ?!」とも思ったが、実は、植民地支配の現実の中には、植民地本国に協力して地位と富を得ていた人もいたわけで、彼はその末裔なのかもしれないなどと勘ぐったことを記憶している。

   これに関連して考えたことは、韓国における反政府デモの中で、「お前らよりも日本に支配される方がマシだ」と、旧植民地本国日本の「日の丸」が振られることがあり得るだろうか。そんなことは、日韓両国民共に、全く想像できない光景だろう。そして、それこそが日本の過酷な植民地支配の現実を反映したものなのだと思う。ところが、そうした中でも、日本に協力した人々はいたのだ。例えば、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の父親であり、今話題の「日韓基本条約(1965年)」を締結した朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は、日本の統治下、陸軍士官学校を卒業して職業軍人となり、日本の植民地支配に「協力」していたのだ。そんな彼は、「鬼畜米英」を叫びながら戦後は米国の「エージェント」としてその占領統治に協力しその地位と富を築いた日本の指導者達とある意味で相似形を成すと考えられるが、ただ、両者の戦後の日本あるいはアメリカに対するスタンスにはかなりの相違があると言って良いだろう。そして、その理由は、結局、日本の植民地支配とアメリカの占領統治が両国の”民衆”にどう受け止められたかに拠ると考えられる。つまり、日本の”民衆”は、戦後のマッカーサーの占領統治を戦前の政治よりマシだ(解放?)と感じたのであり、韓国の”民衆”は、日本の過酷な植民地支配からの解放を心から喜んだということだ。そのことこそが、韓国の政治的支配層、とりわけ、対日協力者でさえもが、「反日」の態度を取らざるを得なかった理由と考えられるわけだ。ただ、「反日」感情とは言っても―――北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)とは未だ戦後処理も国交回復も実現し得ていないわけだが―――、韓国とは概ね「平和」的にその経済成長に協力しえ、また、文化的交流も盛んになったため、とりわけ、若い世代の間での「反日」感情はさほどでもないということのようだ。

   しかし、もちろん、一つの大きな問題が残っていた。それは、対日協力者だった戦後韓国の政治的指導層にではなく、彼らからも打捨てられたままになっていた、日本の植民地支配の直接的被害者である一般”民衆”への「”真”の謝罪」と「補償」という問題に他ならない。そして、近年、それらを求める動きが活発化した背景には、いうまでもなく、アベにもつながる、日本の「歴史修正主義」的動きの活発化があったと言って良いだろう。日本の論壇の中には、戦前の朝鮮半島への植民地支配を正当化し、さらには、いわゆる「従軍慰安婦」や「徴用工」として過酷な暴力的支配を受けた人々に対する人格的な侮辱さえ含まれる言説―――私には、これがいわゆる「日本人」のすることなのかとさえ感じる程ひどい―――が溢れていた。さらに、これに乗っかるような日本政府による「公式」謝罪の拒否や被害者の個人請求権に対する、あの朴正煕と結んだ”国際法”(「日韓基本条約」ー「日韓請求権協定」)を盾にとった、突き放した姿勢、そして、安全保障上の懸念(実は、「従軍慰安婦」や「徴用工」問題など歴史認識についての「目覚まし」)を理由とした「ホワイト国」からの除外が、火に油を注いだ。まあ、韓国人の身になってみたら、これで怒らないのなら、その人は、同胞を思う「愛国者」でないのみならず、「人間失格」とさえ感じられるのだろう。こうして、韓国の人々は、そうした日本(アベ政権)の態度が改まらなければ「絶交」も止むなしといった感覚になってしまったのだと思う。そうした雰囲気の中で、文在寅政権による貿易上の報復(食品の検査強化)や軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄もあるということを忘れてはいけない。短期的にどちら有利だとか、どちらが勝っただとかといった「中2」的な反応の愚かさは、時が経つほど身にしみてくるに違いない。

   さらに、金と力のトランプに対してはただ指をくわえて怯えているだけのようだが、文在寅の生い立ちや政治的経歴を見れば、彼の今回の姿勢が「反日」世論にすり寄る単なる選挙目当てのものだなどという話は、ニュース・ショウ的なバカ話に過ぎまい。彼は、あの朴正煕や全斗煥と闘った、韓国の民主化と南北の融和・統一を目指した人物に他ならないからだ。GSOMIAにしても、北の軍事的な脅威という観点からすれば、何十年も前から通常兵器だけでも十分「ソウルは火の海」なのであって、日本が警戒しなければならない弾道ミサイルとは水準が違うのだ。要するに、見るも醜悪かつ不遜な態度で文在寅政権と韓国民衆を「敵」に回してしまったアベ政権は、経済的にも、政治的にも、軍事的にも、その短慮を後悔する時が間違いなく来ることだろう。アベはその誤った歴史認識のために、日本国民の「利益」を損ったのだ。もちろん、アベたちは文在寅政権が倒れ、元「対日協力者」たちの末裔が再び政権に就くことを期待しているのだろう。しかし、あの軍事独裁政権を倒し、また、最近では、朴槿恵元大統領をも倒した「蝋燭革命」の韓国”民衆”を甘く見てはいけない。さらに、アベたちは、いわゆる元「従軍慰安婦」や元「徴用工」の人々を侮辱し、軽んずることによって、保守派の人々をまで遠ざけてしまった。こうした状況は、アベ政権が倒れるまで続くことになるだろう。

   最後に、韓国の言い分すらもちゃんと報道しない日本のテレビを見ていると、本当に、日本の”民度”は大丈夫なのかと心配になってしまう。なんのことでもいいから、ヨーロッパやアメリカのニュース番組や報道を見てみることをお勧めする。アベ政権下の今の日本が国際社会でどう見られているか、それなりに理解できるだろう。そして、日本のマスコミのように、文在寅政権を一方的にコケにし、アベ政権を手放しで支持している国などほとんどないのだ。

   
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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