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2019年・旅の思い出ーー(1)水戸の偕楽園と弘道館

梅林と水戸学の「故郷」を訪ねる
 ―――こうした歴史風土に暮らすとどうなるのだろう?


   ※昨日は、朝からMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)とやらがあった。選手も一生懸命やっているのだろうけれど、我々も煽られて煽られて、大変なことだ。私など、サッと引いてしまった。サロさんも、秋風が感じられる中、絶好調だ。足を引きずりながらも、お友達に向けて猛然とスパートしている。ところが私の方は、久々に胃の不快感に襲われている。歯の詰め物が外れ、もう抜かなければならないと言われたのにほっておいたため、食べ物がよく噛めないためかもしれない。しかし、少し回復してきたので、今日は、今年の旅行の記録を残しておくことにしたい。

徳川光圀によって着手された『大日本史』の「完成之地」碑
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   ※親しき人々(生き物)と共に「生」を”楽しむ”ことができた者が「人生の勝者(人生を充実したものにできた者)」なのかも知れない。そして、〈旅〉もその楽しみの重要な一つだ。快晴の2月22日、妻と娘と一緒に茨城県水戸市の「偕楽園」と「弘道館」に日帰り旅行に行ってきた。なかなか楽しかった。この写真は、偕楽園の東門近くにあった「大日本史完成之地」と刻まれた碑だ。ここはあの水戸学の発祥地なのだ。私の江戸時代への関心は、「姉貴」の影響もあるのだが、主に、田中優子や尾藤正英に触発された面が強い。もちろん、昔からチャンバラと時代劇が好きだったことや剣道をかじったことも影響していることだろう。要するに、日本の近世は、単に「暗い封建時代」だったというわけではなく、庶民とそれなりの「エリート」たちが生き生きと生きた時代でもあったのだ。

これが水戸「偕楽園」の梅の花だ
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   ※偕楽園は幕末の1842年に徳川斉昭によって開園された。名称の由来は、『孟子』の「古の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能(よ)く楽しむなり」という一節にあり、武士だけではなく庶民にも開放する目的を掲げて造園されたものという。斉昭は、「天保の改革」や「安政の改革」を推進したが、南紀派の井伊直弼と対立して、「安政の大獄」によって処分された人物だ。そして、江戸幕府最後の15代将軍徳川慶喜の父でもある。民主主義を理念とする私としては、世襲による封建領主たちを敬愛する気などそもそもないのだが、ただ、「為政者」の「民」への姿勢という観点からすれば、そこらへんで大きな顔をしている無能な三代目よりもはるかにましとは思うのだ。

「好文亭」からの贅沢な眺め
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   ※偕楽園の中にある好文亭の「好文」とは梅の異名なのだそうだ。とりわけ、「楽寿楼」からの田鶴鳴梅林や千波湖などの眺めは素晴らしかった。3階建ての建物で、再建されたものではあったが、農民が通される場所があったり、急な階段や食事を吊るし上げるエレべーターがあったりで、幕末の時代を感じさせる興味深さがあった。好文亭を出たら、「偕楽園記碑」のそばで水戸黄門に会ってしまったw。西村晃よりも里見浩太朗に似ていた。その後の園内散策も、快晴で暑いくらいだったが、のんびりと楽しむことができた。昼食後、弘道館へ向う。

弘道館正庁玄関ー元祖「尊皇攘夷」派の本拠地
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   ※弘道館は、1841年、徳川斉昭によって開かれた、藩士の文武修行のための藩校だ。偕楽園が「一張一弛」(厳しいだけではなく楽しむことも大切)の「一弛」であったとすれば、この弘道館は「一張」にあたる。正庁正席の間には、あの藤田東湖の草案で斉昭によって書かれたという、『弘道館記』(建学精神)が展示されてあった。「尊皇攘夷」という文字がはっきりと確認できた。内容に対するコメントは差し控えるが、内藤湖南が、彼のことが大嫌いだった勝海舟の言うように、「本当に国を思うという赤心がない」(『氷川清話』)人物であったかどうか―――御三家斉昭の側近にいながら、自らがやるべきこと、できるはずのことをやり尽くしていないと言うことらしい―――は、彼の影響を受けた尊皇攘夷派志士のその後の行動を含めて、考えてみたいところだ。この他にも、大政奉還後、徳川慶喜が恭順謹慎生活を送った「至善堂」や彼の書なども印象深かった。

徳川斉昭の「愛民謝農」を顕彰するという「農人形」
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   ※水戸黄門が米俵に座って農民から叱られると言うお話は有名だが、斉昭は、自ら小さな農人形を作ってこれを食膳に据え、食事のたびに最初の一箸を人形に供えてから食事をとったとのことだ。五穀のありがたさと農民への感謝(「尊農精神」)の表れだという。私は、少なくとも、社会を実体的に支えている人々が大切にされる社会こそがまともな社会なのだと考えている。それに対して、膨大な税金をあの馬鹿馬鹿しく、そして、国民にとっては害になるとしか思えない外交に費やしているアベやコウノたちは、雨の日も風の日も私たちの大切な郵便物をしっかり届けてくれる人々の生活をどう考えているというのだろうか。時代的背景は異なるとは言え、彼らは封建領主たちよりもはるかに劣った輩でしかないと考えざるを得ない。友人の話では、茨城県民の政治意識は極めて「保守」的なのだそうだ。しかし、こうした歴史風土から捉え返してみても、アベ政治は真っ当に見えるのだろうか。アベ政治は、巨大企業の既得権益と新たな特権を享受しようとする「アベ友」勢力による「新自由主義」的政権に他ならないのだから。

   旅行まで、政治の話になってしまった。なんてこった!でも、次は縄文探訪だ。
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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