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2019年・旅の思い出ー(5)大江戸散歩:浅草・両国

日本人の観光客はどこに行った?
 浅草見物や観音様へのお参りの「余裕」すら失ったのか?


   ※今年の「旅の思い出」シリーズもあと2回で「現在」に追いつく。それにしても、もう「秋のお彼岸」だ。一昨日は墓参りをし、昨日は御萩を食べた。故人の好物は何だったっけ?などと思い出したりもした。それにしても、日本の劣化は止まらない。この拙劣な現状の中で、相変わらずマスコミは、アベだのコイズミだのの、ただお茶を濁すだけに過ぎない訪米を大げさに報じている。もう怒りを通り越して、呆れるばかりだ。そんな昨今、何故か心和む「江戸文化」に触れようとする大江戸散歩ではあったのだが・・・

 【8月12日】 浅草浅草寺
 
雷門前は人でいっぱい
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 ※この日は、浅草駅前で北海道の中・高時代からの友人3人と夕食を共にすることになっていた。そこで、時間もあるので、その前に浅草寺にも寄ってこようと思いたった。私にとって浅草寺は三度目だったと思う。1回目は、今は函館に帰っている、当時は浅草近辺で働いていた友人に案内してもらった。2回目は、職場の同僚と上野・浅草を「見学」した後、まことに美味なる鰻重を食べた。ところが、今回はこれらの時と全く印象が異なっていた。まず、人が多かった!

仲見世:そのほとんどが、外国人!
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 ※次に、外国人ばかりだということだ。雷門から仲見世に入ると、もう周りは、あらゆる人種と民族の外国人で埋め尽くされていた。日本文化の魅力とアベノミクスの円安が外国人観光客を惹きつけているというわけなのだろう。そんな中、私が非常に興味深く感じたのは、私がお土産を買うため(当たり前であるが)流暢な日本語で人形焼を注文すると、店の人が妙に懐かしそうな表情で微笑んだことだ。久しぶりの日本人客だと言った風に。

宝蔵門:日本人らしき人がほとんどいない(汗)
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 ※この写真でも、同様だ。それにしても、この中に仏教徒は何人いるのだろう。これらの外国人の多くは、”異文化”としての日本の寺院を見に来ている人々なのであろう。これに対して、私は仏教徒ではないし家に仏壇もないが、昨日も今日も、親の遺影に花と供物を供え、線香を焚いている。私の子供達は仏教系の幼稚園まで出ている。そして、私たちにとって、「浅草の観音様」はその宗派に関係なくお参りする対象であったはずなのだ。そうした「日本人」は、一体、どこに行ってしまったのだろう。実は、他の観光地でも感じることなのだが、日本人は、そもそも、旅や観光に出る「余裕」すらも失っているのではないか。

本堂:外国人の子供がおみくじを何枚も持って行ったw
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 ※外国の人々が来ることが悪いわけではない。ただ、それが、全き、”消費活動”としての「観光」としてのみ見られて良いとは思えない。オリンピックもそうだけれど、外国人観光客を「金を落とす」だけの存在として、経済効果の観点からだけ見るようになっては、宗教としても、スポーツとしても、もう衰退の第一歩だろう。要するに、観光客は多くなればなるほど良いというものではないということだ。

弁天堂の「時の鐘」
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 ※これは、「花の雲 鐘は上野か 浅草か」(芭蕉)という句で有名な「時の鐘」だ。大晦日にテレビで聞いたことがあるあの鐘だ。浅草寺には、この他にも、平和地蔵尊を始め、慈悲深い眼差しを持つたくさんの仏像や歴史を感じさせる記念碑がある。それらは、私たち「共有」の財産と言って良いはずだ。ところで、私を除いた3人は、今も北海道に住んでいたり親や兄弟がいたりするので、北海道の事情に詳しい。そんな彼らの話によると、先ごろ北海道知事となった元夕張市長は、北海道の土地を外国人に売りまくっていたのだそうだ。自然も文化と同様だ!それらを単なる経済効果や市場原理にまかせてしまって良いはずはない。日本の自然や文化にも、「ナショナルトラスト」的問題意識の必要性が差し迫っているのだと私には思われるのだ。



【8月29日】 両国周辺:回向院〜吉良邸跡〜勝海舟生誕の地
   〜すみだ北斎美術館〜ちゃんこ料理屋〜江戸東京博物館


回向院・鼠小僧の墓の前で
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 ※茨城県に住んでいる友人が本を出版したので持って来てくれた。ついでに、前回は、日比谷公園と日比谷図書館、そして、銀座で映画を見たので、今回は両国周辺の博物館巡りをやろうということになった。ということで、最初に行ったのがこの回向院だ。小塚原の回向院の鼠小僧の墓と比べて首を傾げたくなるようなところもあるが、これも同じ鼠小僧の墓だ。江戸庶民は、墓石を削ってお守りにしたのだそうだ。鼠の墓の横には「猫塚」があったw。

江戸は「動物愛護」の先進都市だった?!
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 ※回向院には、動物の墓や慰霊碑がたくさんある。これもその一つで「犬猫供養」とある。仏教そして将軍綱吉の影響も考えられるが、少なくとも、一神教の文化の中では、考えにくいことだろう。浅草寺にも針などモノに対する供養塔も見られたが、これこそ我が「アニミズム」的精神の表れなのではないだろうか。もったいない、もったいない!

吉良邸跡〜ここに討ち入ったのか
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 ※当時の敷地は、この86倍の広さだったという。吉良上野介を殺害して、ここから泉岳寺まで歩いたわけだ。箱根駅伝や東京マラソンを考えれば大したことはないけれど。ところで、パンフレットにもあるように、上野介は『忠臣蔵』では悪役に仕立てられているが、実際は善政の名君だったという話もある。この手の話は明智光秀を始め広く見られるが、江戸庶民が九郎判官や赤穂浪士に喝采を送り、あるいは、芭蕉が義仲ファンであったことなども、現在では「ポピュリズム」呼ばわりさえされかねないと思われる。しかし、私には、江戸庶民の義経や赤穂浪士、そして、さらには、鼠小僧や石川五右衛門たちに対する感情すらもがよ〜くわかるような気がするのだ。

北斎は殺された吉良家の家臣の子孫だった
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 ※「すみだ北斎美術館」はKさんのリクエストで行くことになった。大変モダンな建物で、展示されている絵は全てレプリカということだったが、ゆっくり絵を楽しめるように工夫されていた。あと、印象的だったのは、先の吉良邸跡にあった「吉良家 家臣二十士碑」の中にもあった小林平八郎が、北斎の曽祖父だったということだ。この事実がどのような心理的・思想的影響を北斎に与えたのか興味深い。付属の図書館で資料を見た後で、昼食をとり、その後、江戸東京博物館で「企画展 いきものがたり 江戸東京のくらしと動物」を見た。江戸時代の人々がいかに動物を愛し、大切にしていたかが窺われる企画であった。
 
今相撲を取ったら?御嶽海、優勝おめでとう!
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 ※昼食は、Kさんが「ちゃんこ料理」を食べたことがないというので、以前にも複数回入ったことがある店に行った。ところが、構造と内装がすっかり変わっていた。正直、残念だった。ただ、室内に、おそらく実物大の土俵が描かれていたのは興味深かった。(写真はガラケーのカメラで写りが悪いがちょうど良いだろう。)

  さて、両国国技館で行われた大相撲秋場所では、関脇御嶽海が優勝した。嘉風が引退してしまった今、私は御嶽海を応援していたので、大変気分が良かった。もちろん、遠藤対隠岐の海戦の誤審など、全くバカバカしいこともあるが、力士たちの勝負には嘘がなかっただろうと思う。ところで、上記の話とも関連するが、御嶽海の母はフィリピン人で、いわゆる「ハーフ」だ。高安もそうだが、他のスポーツと同様、「ハーフ」の日本人の活躍が大相撲でも見られるようになっているわけだ。実は、この一週間、私は外国人や「ハーフ」について大変興味深いドキュメンタリーを2本見ている。それは、NHK/プロフェッショナル 仕事の流儀『贈れば、希望が見えてくる 外国人労働者支援・鳥井一平』とNHK/ひとモノガタリ『曖昧な境界を生きて~“ハーフ”から見た日本のカタチ~』だ。現在の日本における「外国人労働者」(とりわけ、技能実習生や不法残留者)と「ハーフ」の有り様がシビアに描かれている。しかし、今回は詳しくは論じないが、我々が大切に思う自然や文化や帰属集団を愛し、支え、守り育てていく〈仲間〉という意味においては、外人顔だとか、「ハーフ」顔だとか、国籍が日本であろうと他国であろうと、関係ないということだ。私たちは、そうした”仲間”を仲間外れにするのではなく、逆に、国籍が日本であろうと(なかろうと)、日本人顔であろうと(なかろうと)、我々の大切な自然や文化や帰属集団を、私利私欲のために、汚染し、投機の対象として売り買いし、人々を分断しようとする輩をこそ、断固として”批判”し、規制”しなければならないのではないか、ということなのだ。 

   (「ハーフ」の)草刈正雄は、『あおぞら』で良い仕事をした!
   そして、御嶽海! 大関目指して頑張れ!
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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