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ゴーンのレバノン逃亡―――ニュース雑感2020(2)

いろいろな問題点が明らかになって、良かったんじゃないか!
 ―――そして、その中で、日産と日本の司法はどうなるのか?


   ※中東で作り出された緊張状態の中で、イランがウクライナ旅客機を地対空ミサイルで撃墜した。武力を弄ぶ世界の「権力政治」家たちの策謀の中で、またもや176名の犠牲者が生まれてしまったのだ。悲惨なことだ。それに比べると、日本の労働者を大量に解雇し莫大な報酬を手に入れていたゴーンと、権力にモノを言わせて起訴や捜査すらからも逃れているアベ友政権の「お友達」とのいざこざなど、腹を立てるほどのことでもないかも知れない。しかし、このシラけもする争いの帰趨は、日産自動車の普通の従業員の生活に大きな影響を与えるだろうし、また、我々を取り巻く日本の司法制度への影響も大きいことだろう。そのことは忘れてはいけない。

   カルロス・ゴーン元日産会長のレバノン逃亡劇は、スパイ映画を見る様な興味深さがあった。私は、すぐに、KCIAによる金大中拉致事件のことを思い出したが―――袋に入れられて日本海を渡ったのではなかったか?―――、ゴーン容疑者(被告)の場合は、民間の警備会社を雇い、レバノン政府と協力し、そして、15億円もの保釈金と“無罪請負人”弘中弁護団も捨てて、来た時と同じ豪華なプライベート・ジェットでトンズラしたのだった。庶民からボッタくった大金にモノを言わせての逃亡には正直唖然としたし、「ふざけやがって」とも思った。しかし、同時に、プライベート・ジェットを使うような富裕層に対する日本の出入国管理のいい加減さ(「手心」)もバレてしまったのだ。さらに、ゴーンが「悪法も法なり」と共同体国家アテネに殉じた市民ソクラテスでないことは言うまでもないが、同様に、「お友達」や「上級国民」に対する”特別扱い”と彼らにとって”価値がない”か”都合の悪い”人々への”不当な取り扱い”がもはや「公然の秘密」となっている現在のアベ友政権が、ゴーンを「国内法」に照らして批判できる程の潔癖性を持っているとは当然思えないのだ。

   思い起こせば、ゴーンが逮捕された直後の私の捉え方は、西川たちが経営統合によるルノーの支配権拡大への不満から、政府(通産省)と検察と協力しつつ、”刑事罰”を使ってゴーンの追い落としを図った、ということだった。ゴーンの「社内クーデター」説の主張よりも遥か以前の話なので、日産とルノーの経営統合に対する賛否は別として、当時でもそうしたことがすでに言われていたのだろう。実際、社内執行役員との「司法取引」や日産の証拠の一部削除そして西川の「報酬不正問題」の取り扱いなどを見れば、十分ありうる話なのだ。ことの真偽は裁判の中で明らかにされるはずだったが、弘中弁護団の主張を聞く限り、現時点においてもかなり説得力のある見方と言えるだろう。この政官財の「同盟」による策謀が本当だったとすれば、まさしく悪質な「陰謀」の名に値すると言わなければなるまい。

   そもそも、市井の「一般ピープル」の感覚からすれば、その「時代」の法に違反することが「即ー悪」なのではない。その法の「階級性」もあるだろうし、その執行の「公平性」の問題もあるからだ。そうでなければ、これまでの歴史の中で「犯罪者」や「悪人」がこれほど多くの人々の心をとらえることなどなかっただろう。しかし、ゴーンの場合は、「金融取引法違反」や「会社法違反(特別背任)」の立証以前の問題として、その「新自由主義」的な経営体質=”法外”な役員報酬の実態(一般労働者に犠牲を強いたボッタクリ、国境を超えたその節税と蓄財)こそが問題なのだ。そして、こうした観点からすれば、他の「新自由主義」的経営者も同じ穴の狢に他ならない。西川の「報酬不正問題」などもその典型的事例だ。こうした輩に企業が支配されている限り、”人間を幸福”にする経済活動など不可能だと言わざるを得まい。

   また、この事件をめぐる日本の検察の有り様を見ると、時の権力者と密接に結びついたその「体質」(「国策捜査」?!)やその「手法」(「人質司法」!)には、これまた唖然とせざるを得ない。最近でも、「加計学園問題」の籠池理事長夫妻の例や、あの”証拠改ざん”を含む「障害者郵便制度悪用事件」の村木厚子・厚生労働省元局長の例もあった。これでは、「日本国憲法」下の現在の日本は、封建時代や独裁国家とさほど変わらないと言わざるを得ないではないか。まるで「お上に逆らうとこういうことになるよ」と「一般ピープル」が脅かされているようにすら思われる。こうした「権力」の”恣意的な行使”が許されている限り、普通の「人民ー国民」の基本的人権が守られる保証はないというべきだろう。こうした意味において、今回のゴーンの逃亡は、現在の日本の「司法制度」の問題点を明らかにし、改善していく上での良いチャンスとしなければならないはずだ。しかし、それにしても、この「策謀」によって、日産と日本国家の国際的”信用”が失われていくとすれば、その損失の責任は誰が取るというのか。この争いが日産自動車の一般従業員の生活にどのように影響するのか、非常に心配なところだ。

   話題の映画2本(『スター・ウォーズ―――スカイウォーカーの夜明け』と『パラサイト―――半地下の家族』)を見たりしたので、アップが遅れてしまった。次回は、「IR汚職」について書きたい。
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2019年11月現在満13歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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