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反原発集会と美術展・演奏会(2)

 本当に暑いねえ。僕らは全身毛だらけなので、夏は本当に苦手だよ。その代わり、夜の散歩は気持ちいいね。きのう、サーバントさんは、歩きながら、「ねえ、サロさん。首相官邸前は、この暑いのにもかかわらず、たくさんの人が集まってたよ。あの熱気、そして、あの『落ち着き』を見ると、もうこの動きに後戻りはないね。この動きは、もう首相官邸前だけのことではなくて、日本のあらゆるところに根付き、社会を変えていくんじゃないかな。』って言ってました。再生可能エネルギーで、この暑さも何とかしてくんない。

7月17日(火) 2012 埼玉モダンアート展 
                埼玉県立近代美術館



  このところ、私は一年に1,2回美術展に足を運ぶようになっています。その主な理由は、モダンアート展の会員の方が私を招待してくれるためです。私はあまり絵心があるほうではなく―――どうも幼い頃から絵がうまく描けませんでした―――、どちらかと言うと絵に特別な興味を感じることはなかったと思います。ただ、25年ほど前に、おそらくカレンダーか何かに印刷されていたクレーの絵(「黄色い鳥のいる風景」でした)に興味を持って、壁に貼って時々見たり、本を買ってクレーのほかの絵も見るようになりました。そのあとは、ジェリコーの絵に衝撃を受けたり、時々美術展へ行って、雪舟の絵などに感心したりするようになったのです。ただ、肉筆の絵をじっくり間近で観るようになったのはモダンアート展に出かけるようになってからのことでした。
  そうした中で、私が新たに感じるようになったのは、その作品に取り組んでいる画家の「様子」です。やっつけ仕事や単なる模倣ではけっして感じられない、本物の作品に示されている膨大な時間と集中力、それは、「本当に好きなんだね」と思わず微笑まざるをえない、人間のいのちの発露のようなものを感じさせるのです。さらに、もう一つ強く感じるようになったのは、細部への徹底したこだわりにもかかわらず、全体の構想・イメージが極めて明確なこと、すなわち、細部と全体との関連が極めてクリアーに思われることです。これは本当にすごいことだと思いました。これに対して、私が絵を描くと両者の関連がモワーとなってしまうわけです(失笑)。

  ところで、先日、NHK/BSで、『美の饗宴――藤田嗣治:玉砕の戦争画の真実』と言う番組を見ました。詳しくは述べませんが、私が考えたのは、あのどこかで見たことのあるような裸婦像を描き「人気」を得ていたらしい藤田が戦時にはドラクロワばりの歴史画を描くことになったのですが、そこに私は本物の「命の発露」のごときものを感じることができるだろうか、ということです。これについて今暫定的な結論を下すとすれば、それは次のようなものになると思います。藤田の戦争画は、結局、戦争賛美の為のプロパガンダの絵でしかなく、描かれた絵自体も、アッツ島の突撃を叫ぶ将校の表情など私が小さい頃愛読していた『ジュニア版太平洋戦史』の挿絵と大差なく、また、蔵屋美樹さんが考証しているように、西欧の歴史画を巧みに「剽窃」した代物といってよいのではないか。つまり、私にとって、藤田は、小器用ではあるが、大家気取りの、(権力と権威をかさに切る)茶坊主的存在に過ぎなかったように思われるのです。敗戦後、藤田は、戦争画の日本語のサインをローマ字に書き換えるなど色々手を加えたほか、絵描きは絵だけ描きましょうとかのたまった挙句、パリにトンヅラを決め込みそこで亡くなるわけですが、要するに藤田は、「冥利栄達」の為に時の権力と手を結び人々を死地に赴かせながら、都合が悪くなるとほとんど反省もないまま空ろな「専門性」に逃げるという典型的な「俗物」に感じられるのです。

  ロンドン・オリンピックが開幕しました。スポーツにも「フェアプレイ精神」、「アスリート魂」があることでしょう。美術にも、「美を追求する心」があるはずです。私も、美術展に行ってそんな人の心の輝きを楽しめるようになってきたな、と思っています。
  ところで、サロさん!私は、君が「美しさ」を理解できるとマジで感じているんだけれど、他の人は信じるかな。どうだろうね。
  

  
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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