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日本に大雪?―――安倍〈デジャアベ〉政権(2)

    「侵略戦争」への反省無き、
            
             「ジコチュウ」・お坊ちゃま外交  
    


    さて、教育問題や改憲問題そして原発の問題などについては、また、後日意見を述べたいと考えていますが、現在、とりわけ安倍政権に感じているのは、国際関係での〈危うさ〉です。アメリカとの関係、中国・韓国そして北朝鮮との関係、そして、他のアジア諸国やヨーロッパ諸国との関係はどうなるのでしょう。

    ところで、人間関係が単純な利害関係から成り立っているなどという俗論が誤りなのは、哲学者や道徳家の立場に立たなくても、一般ピープルの感覚からも言えることです。例えば、(一定の選択の余地さえあれば)恥多き私ですら、「安い電力を!」と声高に原発推進を叫ぶT社の製品は、いくら値段が安いからといって、買わないでしょう。また、このことは国際関係においても然りで、実際、政府・マスコミも、「国民レベル」での印象を(「中国人」は、「朝鮮人」はという形で)さかんに刷り込み、国民の反応や行動を現実の利害関係とは別の水準で「操作」しようとしているのは明らかではありませんか。
    また、もう一つ大切なことは、個人間あるいは国家間の両方において、その現実的な相互依存関係に照応する「共同的・普遍的」な意識が、―――その「矛盾・対立」の意識と同様に―――、必然的に成立しなければならないということです。そして、この相互的依存関係を、主人と奴隷との関係のようなものではなく、より積極的な「共存・共栄」の関係へと向かわせようとするならば、それに照応するより「高次」な「共同的・普遍的」な意識を相互的に尊重していくことが必要不可欠となるでしょう(たとえ、それがたまたま「幻想的なもの」に終わったとしても)。そして、私たちは、そうした方向性で自らを律しようとしている姿にこそ「品格」を感じるのであり、信頼感を持つことになるといっていいでしょう。
    ところが、わが〈デジャアベ〉政権に感じられるのは、こうした「品格」とはもうほとんど正反対のものなのです。とりわけ、私が心配しているのは、「従軍慰安婦」問題などで、その恥知らずな醜さを世界に曝し、軽蔑されていくことです。

    さて、領土(尖閣・竹島・北方領土)問題において顕在化した中国や韓国などとの対立を如何に解決していくかは、国家としての日本にとって、非常に重要な問題であることは間違いないでしょう。ただ、その時、極めて重要となるのが、問題解決に取り組む基本的なスタンスです。そして、この間、アジア諸国との間における問題の「現実的な」解決にとっていつも障害となってきたのが、いわゆる「歴史認識」問題や「従軍慰安婦」問題でした。そして、今後、これらの問題に対する明確な「清算」が行われなければ、すなわち、日本が真に平和国家としての信頼と尊敬を勝ち得ることが出来なければ、問題の未来志向的な解決は不可能と言っていいでしょう。もちろん、こうした方向での努力の現われが「村山談話」であり、「河野談話」であったのです。

    ところが、こうした方向性に対する「障害」が再び頭をもたげています。すなわち、〈戦前の「政治」と「戦争」は正しかったんだ〉と、なんとしてでも主張したがる勢力すなわちアベッチたちの勢力です(二度と見たくなかったが、déjà-vu 「デジャヴ」)。いうまでもなく、アベッチのおじいさんは、「互恵」的どころか、超・利己的「国益」追求によってアジア諸国を侵略し、その挙句米英などと衝突するに至るや、「鬼畜米英」を叫びながら、「戦陣訓」の下で多くの日本人を死地に追いやった戦争指導者の一人でした。しかし、敗戦後、彼らは、まさしく米ソ冷戦のおかげといっていいでしょうが、「アメリカ追従」に〈変節〉することによって、「復権」を許されたのでした。そして、こうした流れのなかで、彼らは、この戦争で犠牲となった全ての一般ピープルに対する責任を、少なくともアメリカによっては、免除されるが如き形になった(と、少なくとも思いたい)のです。しかし、アジアの諸国にとって、そして、冷戦後のアメリカにとっても、そうは行かないのです。
    
   ところで、私からすれば、戦前の戦争を正当化する必要性などどこにあるのでしょうか。否、全くないといっていいと思われます。アベッチのおじいさんたちよって指導された戦争の有様は、多くの歴史学の成果はもちろんのこと、とりわけこの十数年の間に、沈黙を破った多くの戦争経験者によって証言され、戦争を経験していない世代にも明確になりつつあります。実際、私たち一般ピープルは、ヒトラーやムッソリーニのお友達であった、これらの戦争指導者たちをなぜ擁護しなければならないというのでしょうか。逆に、ドイツやイタリアの一般ピープルのようにそれをしっかり反省し、未来に向けて、信頼を獲得していくということのほうがはるかに重要なのではないでしょうか。それでこそ、胸を張って、主張すべきことを主張できるというものです。要するに、戦前の戦争の正当化などは、結局、彼ら戦争指導者たちとその末裔たちの自己正当化のためなのだといって過言ではないのです。

   さらに、恥ずべきなのは、そうした、戦争の正当化の一環でしょうが、「従軍慰安婦」問題に関してわざわざ「強制は無かった」などという閣議決定をする姑息な対応です。そもそも、アベッチやそのお友達の橋下がいうように、「従軍慰安婦」問題を「強制があったかなかったか」(つまり、道を歩いていて突然拉致されて、云々)といったような議論にすりかえるのは、結局、その前提としてある植民地的収奪や、世界的にも類例を見ないと評される軍管理下での「あのおぞましい」慰安所の存在を正当化することになるだけなのです。それは、あの世界恐慌下、わが同胞たる農村から身売りされた娘たちに対して、かわいそうだけれど『同意』のもとだったからなどといってそれを正当化する、悪徳高利貸やデバガメたちの論理と同質なのであり、そうしたシステムに対して激しい怒りを燃やした青年将校たちの水準にもはるかに及ばない恥ずべき言い逃れといわなければならないでしょう。こうして、アベッチや橋下の主張によって、「日本人」の心性が、江戸時代の「女衒(ぜげん)・口入(くちいれ)屋のたぐい」と揶揄されたようなものと受け取られるとすれば、日本国民末代までの恥と言うべきです。―――さらに、もう一つ言っておけば、こうした批判に対して、「みんなやってることなのに、どうして日本だけ責められなければならないんだ。それが悔しい」などという手合いも一部自称「エリート」の中に存在するようですが、それこそ、そうした下劣な行為それ自体をも正当化する、恥の上塗り的言説といわなければなりません。 こうした言説の下で、如何に多くの「一般ピープル」が泣かされてきたことか。(『必殺仕事人』の世界でしょう。)
    冷戦後のアメリカ、とりわけ、オバマ政権は、こうした主張をする国を、「恥ずべきやつら」とは思っても、決して、「尊重すべき」同盟国とは考えないでしょう。―――沖縄の同胞の苦難に対しても、意を決して問題の解決に取り組むといったことの無いこれまでの対応を考えると、「結局奴らは同胞沖縄を見殺しにするのさ」ぐらいに思われているのではないでしょうか。

    さらに、付け加えれば、中国との関係において「戦略的互恵」関係という言葉が使われていますが、この言葉に対する捉えかたのニュアンスにも、「恥ずかしさ」を感じることがあります。この言葉の意味は、おそらく、両国の未来に向けた「共存・共栄」のために、これまでの歴史的経緯はひとまず脇においておこうということだと思われますが、アベッチのニュアンスは、この「戦略的」という言葉を、まさしく、極めて狭く短期的な経済的利害の追求といったニュアンスで用いているように感じられるのです。つまり、俺たちが付き合っているのは「お互いに儲けるためなんだよ。俺と喧嘩しないようにしないと、お前も損するよ」というわけだ。こういった言説は、知人に言わせれば、「真っ当な商人のプライド」さえ理解できないような愚かしい対応といえるのです。まして、中国は、儒教―『三国志』の国です。すべてが小平のようであるわけでもなく、孫文の国でもあるのです。もちろん、日本も、すべてがアベッチのようではないことを理解してもらわねばならないのですが。
  
    時間が無いので、暫定的結論: アベッチの外交は、その「品位」の無さ故に、諸外国の信頼を獲得して真の友好関係を築くことは出来そうにありません。さらに、挙句の果ては、その結果生み出される孤立化を取り繕おうと、徹底的に「追従的」あるいは「屈辱的」な対応をとらざるをえなくなるのではないでしょうか。そして、それは、広範な国民に膨大な負担・犠牲-「負の遺産」を残すことになるでしょう。大言壮語していた、尖閣・竹島(「「ノーだ」政権時代とどう違うのだ)。そして、任期中に解決すると豪語する拉致問題、そして、沖縄。彼が示す、その真の「国益」とは到底思えない、幼い「自己中心的」なスタンスが、国際社会で通用することはないでしょう。また、病気になるしかないかもしれません。

  
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2019年11月現在満13歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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