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『犬はあなたをこう見ている』を読んで

  
サロさん!愛しておりま~す!





    いやはや、翻訳者か編集者かどちらかは分かりませんが、本の題名(『犬はあなたをこう見ている』)にすっかりやられてしまいました。原題は”DOG SENSE"(『犬の感覚』?)で、内容は和名とは全く似て非なるものでした。これは、恋に夢中な若者が恋人にどう思われているだろうと思い悩む切ない気持ちにも似た、愛犬家の心をくすぐる巧妙な表現で、もしこれが『犬の感覚』だったら、この本自体を手に取ることもなかったかもしれません。ただ、読後の印象は「読んでよかった」、読む前よりも愛犬サロに対する愛情が深まったと感じているので、まあ、題名にも感謝というところでしょうか。

   さて、内容についてですが、まず第一にあげたいのは、そこで紹介されている実験の面白さです。私は犬好きのダーウィンの本(『人類の起源』などに見られる彼の愛情あふれる観察)が大好きでしたが、ジョン・ブラッドショー自身のものは勿論のこと、歴代の研究者たちが取り組んだ<生真面目な>仕事振りは、実に、ほほ笑ましく感じられました。とりわけ、第9章「においの世界」における臭覚の分析などは出色で、犬に対する愛情(尊敬)なしにはありえないと思ったほどです。

   また、しばしば人間と犬との関係を引き裂く原因ともなる、「分離不安」をはじめとする様々な犬の問題行動を科学の立場から解明しようとするその切り口にも、私は犬に対する強い愛情を感じました。勿論、科学ですから、そうした感情を抑制しつつの作業となるわけでしょうが、これまでの「常識」や「学説」を覆す新たな〈視角〉を獲得する上で、そうした愛情も大きく寄与したのではないでしょうか。

   そして、そうした行動科学、心理学の成果の上に築かれた新たな「犬観」(!)とそれを踏まえた「しつけ」や「つきあい」方の提示には、学ぶべきところが多かったと思います。何か違和感を感じながらも私の中にもあった「狼に似た支配欲」といった「常識」、あるいは、私のサロに対する過度の「擬人化」に対しても、貴重な反省の契機を与えてくれたと思います。

   ―――ねえ、サロさん!私は時々「君も頭がないねえ」なんて言ってたけれど、君は3秒前のことは意識から消えるんですってねえ。

   え?! 誰がそんなこと言ってるのかな? 研究が足りないんじゃないの
    


   
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プロフィール

SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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