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剣道・達人の教え(6)―――丹田について

 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>「丹田」あるいは重心のこと<<<<<<<<<<<<<<<<<


    我<しもべ>たる飼い主は,一昨日、7ヶ月ぶりに防具を付けて剣道をしたんだって。防具をつける順番を間違えたり、からだ全体のバランスが崩れたりして、なにしろ不安定だったって言ってました。この頃は、僕と一緒に走ることもあるんだけれど、やっぱり、剣道と走るのとは違うんだねえ。
 
    20年程前、少年剣道クラブに顔を出していた頃、本当に「うまいなあ!」と心から感心する子どもたちがいたものです。「気・剣・体」一致という言葉がありますが、少なくとも「剣」と「体」が調和したあるいは一体化した、実に素晴らしい打突でした。

    これに対して、師匠は、「年をとってから剣道を始めた人はどうしても腕力に頼りがちになってしまう」とよく言っていました。勿論、私のことです。そして、こうした私の欠点を矯正するために師匠が与えてくれたアドバイスは、「腰で攻める」とか、「臍(へそ)で押しながら」とか、「ハラ(丹田)に気を集中させて」といった表現で示されるものだったのです。

    ところで、私が「丹田」と言う言葉を初めて知ったのは、歌の発声練習に関連してでした。腹式呼吸にともなって、まさしく、「丹田」に力を入れ「全身」で発声すると、喉だけで声を出すのとは全く異なった効果が生まれるのです。すなわち、音の深みや透明感、ビブラートの安定感などがそれです。それでは、我師匠が、剣道の領域において、「ハラ」とか「へそ」とか「丹田」とかいった言葉で伝えようとしたのはなんだったのでしょうか。それを、私は、現在、ほぼ次のようなことだろうと捉えています。

    まず、振り出される剣先あるいは剣の打突部位の「支点」(中心)はどこにあるのかといえば、「手」や「腕」にではなく、私の体の中心=重心になければならないのです。そして、例えば、面打ちの場合、師匠が言うように「面は線で打つ」のであれば、体の体幹そして重心の移動が安定かつスムーズに行われることが必須のことになるのです。それ故に、足も弱り、つい手打ちになってしまう高齢者の私に、我敬愛する師匠は、先のような言葉を用いながら、全身をバランスよく使うための体捌(さばき)の基本を、そして、それによって、より速く、鋭いうちが可能となるようなヒントを与えてくれていたのだろう、というわけなのです。

    師匠は、稽古の終わりには、5本でも10本でも「打ち込み」(稽古)をお願いするといいよと言っていました。まさしく、丹田に気を集中させ、安定した体捌(さばき)によって、手と足のバランスの取れた打突を意識的に身につけること、そのことが、子どもの時から剣道を身につけていたわけではない、高齢者の私にとっては非常に重要な課題であったわけなのです。

  
 ―――サロさん。「打ち込み」がある程度しっかり安定して打てるようになると、本当に、身体も楽になったように思うんだ。ところで、君が喜んで我家の廊下をダッシュする時の「体幹」は抜群に安定してるよね。うらやましいよ、全く。
   
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SARO MURIKI

Author:SARO MURIKI
おりこうさんのワンワンです。年齢は、2018年11月現在満12歳です。見てのとおりの柴ですが血統書はありません。性別はオスで、飼い主には、朝夕、45分ずつ2回の散歩を義務付けているVIP犬、正確に言うと、VIDです。文句あっか?!

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